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人物・文献情報データベースWHOPLUSの“人物”をテーマにしたブログです!
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【1】WHO's NEW?     -WHOPLUS新着プロフィール情報
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7/27~8/21までにプロフィールが更新された著名人はこちら!

― ( )内の日付はご本人によるプロフィール回答年月日です ―


◎ 平林亮子(公認会計士;平林公認会計士事務所所長)
大学在籍中、日商簿記検定1級と公認会計士2次試験に合格。太田昭和監査法人
(現・新日本監査法人)を経て、平林公認会計士事務所を開設。著書に「マド
ンナ会計士が教える一番かんたんな会計の本」「1日15分!会計最速勉強法」
などがある。                        (2009.7.27)

◎ 原田多加司(檜皮葺師;柿葺師)
昭和57年家業の檜皮葺師・柿葺師の10代目原田真光を襲名。原皮師も兼ね、国
宝、重要文化財などを多く手がける。著書に「近世屋根職の研究」「屋根―檜
皮葺と柿葺」「古建築修復に生きる」など。                  (2009.7.30)

◎ 鍜治真起(ニコリ社長)
昭和55年国内初のパズル専門誌「パズル通信ニコリ」を創刊。クロスワードや
虫食い算などカックロ(加算クロスワード)等の数字パズルを特徴とし、1桁
の数字だけを使う数字パズル“ナンバープレイス”(ナンプレ)を更に発展さ
せて“数独”と命名。“SUDOKU”として日本だけでなく世界100ケ国以
上にファンを持つまでになった。              (2009.7.31)

◎ 岡田麻紀(桜の聖母短期大学講師;ダイエットに役立つ「やきとりじいさ
     ん体操」を考案)
平成7年大学で体育学を学ぶために上京。13~16年青年海外協力隊の一員とし
てバヌアツを訪れる。帰国後、ダイエットに役立つ体操を自作し、20年福島市
のキャンペーンソング「やきとりじいさん」に振りを付けて動画サイト・ユー
チューブに投稿。閲覧数は66万件に達した。          (2009.8.11)

◎ 森生明(西村あさひ法律事務所経営顧問)
日本興業銀行、ゴールドマン・サックスでM&A(企業買収)アドバイザー業
務に従事。その後、米国上場メーカーのアジア事業開発担当副社長などを経て、
平成11年独立。西村あさひ法律事務所の経営顧問をはじめ、大手企業、大学に
て研修講師も務める。また、ファンドマネジャーを主人公としたNHKドラマ
および映画「ハゲタカ」の経済監修も担当した。       (2009.8.11)

◎ 中村ユキ(漫画家)
百貨店勤務の後、講談社・週刊少年マガジン第58回新人漫画賞の選外佳作とな
り、漫画家に。平成15年1月知人の紹介で入ったアシスタント先の先輩である
タキと結婚する。現在フリーの漫画家として、紙媒体およびWeb上で活動。
20年統合失調症の母との30年に及ぶ歩みを柔らかなタッチで描いた「わが家の
母はビョウキです」を出版し、話題となる。          (2009.8.21)

   (回答順、敬称略)

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編 集 後 記                 ― 拓郎ライブツアー中止
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行きつけの整骨院の院長は、吉田拓郎マニアなので、院内では常に拓郎のCDが
流れている。この1ヶ月間は全国ツアーに向けてライブ盤特集だった。おかげ様
で新譜から旧譜までいろいろなライブバージョンを覚えてしまった。
先週末の「つま恋」公演のチケットを入手できた院長は「今年の夏の楽しみが
一気に消えた」と落胆していた。
(袴)

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【3】話題のカタマリ(第63回)          ― 駄洒落ではなくお洒落
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山下達郎のラジオ番組を聴いていたら、コピーライターの眞木準が6月に亡くなっ
たことを伝えていた。達郎の今年のライブにも顔を出して、また飲みにいきま
しょうと約束したばかりだっただけに、古くからの仕事仲間の突然死は信じら
れなかったという。その日の番組は、眞木のコピー作品とタイアップした達郎
の「高気圧ガール」を最後に流して、哀悼の意を表していた。

眞木が手がけたコピー作品といえば、

「でっかいどお。北海道。」(全日空:北海道キャンペーン)
「おぉきぃなぁワッ。」(全日空:沖縄キャンペーン)
「ホンダ買うボーイ。」(ホンダ)
「グラマー民族の大移動。」(伊勢丹)

などが知られていて、いわゆる駄洒落・オヤジギャグ系のコピーライターとい
うイメージが強かった。
業界仲間や広告学校の生徒などから、「この駄洒落コピーは…」と指摘され
るたびに、眞木は「これは駄洒落ではなく、お洒落だ」と返すのが持論だった
という。
大塚商会「たのめーる」のCMでお馴染みの「あ、コピー用紙がない! サイズ
は…? A4でえーよん」等々で繰り広げられるオヤジギャグに比べると、眞木
が言う“お洒落コピー”には、確かにトホホ感が無い。

これらの広告・CMを見聞きして育った世代が、1990年代の『ボキャブラ天国』
の出演からブレイクして、今ではそれぞれの看板番組を持っている爆笑問題、
ネプチューン、くりぃむしちゅー(当時:海砂利水魚)といったお笑い芸人だ
と思う。

さて、昨秋は「禁煙パイポ」(マルマン)や「タンスにゴン」(金鳥)のCMで
知られるディレクターの市川準が、今春には「戻っておいで・私の時間」(伊
勢丹)や「君のひとみは10000ボルト。」(資生堂)などで知られるコピーラ
イターの土屋耕一が、この世を去ってしまった。

そして今年は『広告批評』誌が休刊になった。

広告業界の流れや、クリエイターの一世代が大きく変わった転換期ではない
だろうか。


◎ 眞木準(コピーライター;クリエイティブディレクター)
昭和23年愛知県生まれ 平成21年6月没
博報堂に入社しコピー専業。3年目でTCC(東京コピーライターズクラブ)最高
新人賞。「10歳にして愛を知った」(ライオンファイル)でTCCクラブ賞獲得。
55年以後連続3年同賞に輝く。58年からフリー。63年朝日新聞社が創刊した雑誌
「AERA」の誌名を発案。

◎ 市川準(映画監督;CMディレクター) 
昭和23年東京生まれ 平成20年9月没
東京芸術大学美術学部を目指すが、5浪してあきらめ、原宿学校や美学校で学ぶ。
CF製作プロダクションを経て、昭和57年独立し、59年のマルマン「禁煙パイポ」
のCMをはじめ、金鳥「タンスにゴン」、ヤクルト「タフマン」など400作を超え
るCMを制作。62年「BU・SU」で映画監督としてデビュー。「ノーライフキング」
「病院で死ぬということ」「東京夜曲」などの作品を発表。平成16年ロカルノ
国際映画祭で「トニー滝谷」が準グランプリにあたる審査員特別賞と国際批評
家連盟賞、ヤング審査員賞をトリプル受賞した。

◎ 土屋耕一(コピーライター;回文作家)
昭和5年東京生まれ 平成21年3月没
昭和31年資生堂宣伝部嘱託となり、コピーライトを手がける。35年からライト
パブリシティに所属、51年フリーとなる。回文の本「軽い機敏な仔猫何匹いる
か」も刊行。
(WHOPLUSより)


(袴田)

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【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第57回)    坂本あおい
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野生の匂いと、化学の香り

公言するのもなんだけれど、世の中を「匂いに興味がある人」と「そうでない
人」に大別するならば、わたしはまちがいなく前者だ。ひとくちに匂いといっ
ても、その興味の対象や好みは、香水やアロマから、人や動物の体臭、物の匂
い、場所の匂いまで、人それぞれ。わたしの好みはというと、たとえば、西洋
レストランの食後の匂いだ。料理と酒とコーヒー、それに香水と人の匂いの渾
然一体となった香りに気分が華やぐという人、ほかにいませんか?

ところで、わたしには、匂いを愛好する同士たちに自慢したい体験がある。そ
れは、本物の「麝香(じゃこう)」をかいだこと。昔から媚薬として利用され
た、おなじみのムスクの香りだ。

出合いは意外なところにあった。薬膳料理のお店の棚に、ほかの漢方薬にまじっ
て麝香があったのだ。店主にたのみこんで、かがせてもらってビックリ! 
官能的な野生の香りなのかと思いきや、なんともお上品。祖母の鏡台にあった
「お粉」のような化粧品風の香りだった。

わたしの趣味を知ってか知らずか『匂いのエロティシズム』という新書をくだ
さった方がいるのだが、その本によると、厳密な意味での動物由来の香料は、
麝香(ジャコウジカ)、シベット(ジャコウネコ)、カストリウム(ビーバー)
の三種しかないらしい。しかも、値段や動物保護の理由から、現在では合成の
ものを代替品として使用するのがほとんどだとか。ほら、本物の麝香をかいだ
わたしは、すごいのだ! 一方、その代替品の合成香料も、化学者のむずかし
い研究の上になりたっていると思うと、ありがたい気持ちになる。たとえば、
こんな方の。

◎ルジチカ,レオポルト(化学者)
'16年から天然有香性物質の研究を始め、高位テルペンとステロイドを作用
させて始めて麝香(ジャコウ)を合成した。また'30年代には性ホルモンの研
究に従事し、'34年男性ホルモン"アンドロステロン"の全合成に成功した。
これらの業績により'39年ブーテナントと共にノーベル化学賞を受賞した。
(WHOPLUSより)

麝香の合成でノーベル賞とはすばらしい。けれど、なになに、前掲の本いわく、
動物性天然香料のうちで調香師にとって一番大切なのは「シベット」で……。
この天然香料だけは、適当な合成の代替品がないらしい。と思ったら、WHO
でこんな方を発見した! 成功から9年。そろそろ実用化され、わたしたちの
暮らしに浸透しつつあるのだろうか?

◎田辺陽(関西学院大学理工学部教授) 
平成12年ジャパンエナジー医薬バイオ研究所との共同研究で、ジャコウネコ
からしか採れない香水の原料・シベトンの人工合成に成功。
(WHOPLUSより)

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【1】WHO's NEW?     -WHOPLUS新着プロフィール情報
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6/24~7/9までにプロフィールが更新された著名人はこちら!

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◎ 池谷裕二(東京大学大学院薬学系研究科准教授)
日本学術振興会特別研究員、東京大学薬学部講師などを経て、准教授。脳の研
究に取り組み、海馬を対象にした脳の可能性についての研究を行う傍ら、脳科
学に関する一般向けの著作を執筆。著書に「記憶力を強くする」「単純な脳、
複雑な『私』」などがある。                 (2009.6.24)

◎ 奥田政行(料理人;アル・ケッチァーノ店主)
郷里・山形県で鶴岡ワシントンホテル洋食料理長や農家レストラン・穂波街道
料理長を務めたのち、平成12年鶴岡市にイタリア料理店アル・ケッチァーノを
開店。“藤沢カブ”“平田の赤ネギ”など、地元・庄内で獲れた食材を生かし
たイタリア料理が評判を呼ぶ。21年には山形県のアンテナショップ“おいしい
山形プラザ”(東京・銀座)で、ヤマガタ サンダンデロを開店した。
                                                            (2009.6.24)

◎ 村上智彦(医師;医療法人財団夕張希望の杜理事長・夕張医療センター長)
平成11~18年北海道南西部の瀬棚町立診療所所長を務め、全国初の全住民対象
のインフルエンザ予防接種、肺炎球菌ワクチンの公費助成制度を実現し、老人
医療費の引き下げに成功。地域医療、予防医療の第一人者として注目を集めた。
19年財政再建団体に転落した夕張市の夕張市立総合病院に着任、公設民営化方
式での再建に乗り出す。                  (2009.6.29)

◎ 吉村仁(静岡大学創造科学技術大学院教授)
平成2年ブリティシュ・コロンビア大学数学科博士研究員、5年デューク大学客
員研究教授などを経て、13年静岡大学工学部教授。様々な動物の行動を進化的
な数理モデルで解析し、米国で13年か17年に一度大量発生するセミ“周期ゼミ”
の不思議な習性を解き明かした。               (2009.7.1)

◎ 常岡浩介(ジャーナリスト)
平成6年よりNBC長崎放送で報道部記者を務め、10年よりフリーのジャーナ
リストとして活動。アフガニスタン、チェチェンなど紛争地を取材し、11年ア
フガニスタン・バーミヤンの大仏破壊を世界に先駆けてスクープした。21年
「ロシア 語られない戦争―チェチェンゲリラ従軍記」で平和・協同ジャーナ
リスト基金奨励賞を受賞した。                 (2009.7.7)

◎ 藤田志穂(元・ギャル社長)
“ギャル”の悪い印象を覆して日本を元気にしようと、19歳で起業。資金集め
から営業までを綴ったブログ「ギャル革命の日記」がライブドアのアクセスラ
ンキング1位となり、“ギャル社長”“カリスマギャル起業家”として話題に。
平成20年末に社長を引退し、21年より食や農業への取り組みを開始。若者が食
や農業に興味を持つキッカケを作るプロジェクト“ノギャル”立ち上げ、“シ
ブヤ米”の商品化等を企画を手がける。             (2009.7.9)

   (回答順、敬称略)

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編 集 後 記         ― 和夫ちゃんのラジオが終わってしまう
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本欄でもたびたび取り上げてきた大阪・ABCラジオの人気ワイド番組『全力投球!!
妹尾和夫です』が、この7月第1週という中途半端な時期に番組終了だという。
番組プロデュースのコラボ商品「メロンパンサンド」は、関西地区のコンビニ
限定発売にもかかわらず100万個を突破したというのに...。番組制作費の削減
のしわ寄せは、容赦なく押し寄せてくるのだなあ。
(袴)

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【3】話題のカタマリ(第62回)       ― 銭湯が空になる(21世紀編)
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仕事柄、様々な地方自治体や団体が発行するメールマガジンに登録しており、
毎週のように目を通している。
“米百俵”で有名な、とある自治体のメルマガの導入文で、大河ドラマ『天地
人』の人気は、その自治体の水道の使用量にも影響を与えているという話が出
ていて面白かった。
その自治体では、毎週日曜の20時前から水道の使用量が減り始め、ドラマが終
了する21時前になると増える傾向があるというのだ。
水道局の推測によると、そこの市民はドラマの放映中はトイレやお風呂を我慢
して観ているのではないかとのことだ。

かつて昭和期には、人気ラジオドラマ『君の名は』(1952年)の放送時間に
街の女湯が空になるという噂があったそうだし、NHK朝のテレビ小説『おは
なはん』(1966年)の放映時には水道の使用量が減るという現象が全国各地で、
起こったという。家庭用ビデオが十分に普及した平成の世になっても、『東京
ラブストーリー』(1991年)が放映されていた月曜夜9時には“渋谷からOLが
消える”などといわれていたが、ホントのところはどうだったのか?

大河ドラマの前作『篤姫』の頃には鹿児島で水道の使用量が減ったという話は
聞いたことがないが、ハードディスクレコーダーが普及しつつある現在でも、
リアルタイムに好きなドラマを観る習慣は失われていないのだと思う。


◎ 妻夫木聡(俳優)
昭和55年福岡生まれ
アミューズ、ホリプロ、ニッポン放送による“アホポンプロジェクト”による
世界初のオーディションマシン・スタアオーディションの超ビッグオーディショ
ン第1回グランプリに選ばれ、芸能界入り。平成10年フジテレビ系ドラマ「すば
らしい日々」で俳優デビュー。13年初主演映画「ウォーターボーイズ」が大ヒッ
ト。15年「ブラックジャックによろしく」で連続ドラマ初主演。21年のNHK大河
ドラマ「天地人」で主人公・直江兼続を演じる。

◎ 火坂雅志(小説家)
昭和31年新潟生まれ
出版社勤務を経て、昭和63年「花月秘拳行」でデビュー。平成19年戦国武将・
直江兼続を描いた「天地人」で中山義秀文学賞を受け、21年にはNHK大河ドラマ
の原作となった。

◎ 織井茂子(歌手)
大正15年東京生まれ 平成8年没
「カルメン純情す」「マンボ・ムーン」などで注目され始め、昭和28年10月発
売の菊田一夫作詞・古関裕而作曲による「君の名は」で一躍スターダムにおど
り出る。

◎ 樫山文枝(女優)
昭和16年東京生まれ
俳優座養成所から劇団民芸の俳優教室に入り、40年劇団員となる。39年「アン
ネの日記」の5代目アンネに抜擢され、初舞台。41年NHKテレビ小説「おはなは
ん」で好演して茶の間の人気を独占した。

◎ 鈴木保奈美(女優)
昭和41年東京生まれ
昭和59年にホリプロ・タレントスカウトキャラバンに出場、特別賞を受賞して
芸能界入り。60年ドラマ「匂いガラス」で女優デビュー。61年カネボウ夏のキャ
ンペーンガールに選ばれる。63年NHK朝の連続テレビ小説「ノンちゃんの夢」で
人気を得、平成3年「東京ラブストーリー」のヒロイン・赤名リカ役で人気を決
定づける。
(WHOPLUSより)

(袴田)

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【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第56回)    坂本あおい
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シャツとスーツと政治家の話

6月の衣替えとともに今年もクールビズの季節がおとずれ、テレビに映る政治家
のなかにも、シャツ一枚という格好がちらほらと見られるようになってきた。

シャツというのはご存知のとおり、元来下着だった。イギリスを舞台にした時
代もののロマンス小説では、上着を脱いだ殿方を見ただけで、レディはその色
気にどぎまぎしたりする。ある時代には、上着からのぞく白いシャツは、今で
いうところの「チラ見せ下着」で、またある時期までは、長く垂れた前後の布
がパンツの役割も兼ねていたとか。

けれど、シャツ姿の政治家たちはどう見ても休日のおじさん風で、色気を発散
するどころか気が抜けて見える。小説のヒーローのような分厚い胸板をしてい
ればまだいいが、残念なことに、多くの方が貧弱な体つきか、さもなければメ
タボかポニョ。どうせなら、クールビズと抱きあわせで「肉体づくり」プロジェ
クトを推し進めてほしいものだ。政治家は見た目にも迫力があったほうがいい。

といってはみたが、わたしはシャツ姿の政治家にはやはり抵抗がある。オン、
オフを切り替えたり、相手に敬意をはらったりするという意味で、上着一枚の
意義はたいへん大きいように思うのだ。上着を脱がずに涼しい格好というのは
ないものか?

とくれば、だれか思いだす人はいませんか? ジャケットの袖を半分に切った
「省エネルック」を率先して着用した羽田元首相だ。しかし残念なことに、時
代を先取りしすぎていたのか、彼のあとにつづく人はほとんどいなかった。あ
の衣装のことは、氏のデータのエピソード欄にもちゃんと書いてある。

エピソード:第二次石油ショック後の昭和54年、大平内閣が提唱した環境に
やさしいファッション・省エネルックの半袖スーツを、現在も
愛用する。
(WHOPLUSより)

小さかったわたしは、袖の布をケチった分が省エネなのかと思っていたが、無
論そうではない。石油ショックがきっかけだったとなると、当時は、地球環境
というより日本経済を守る対策だったのだろう。となれば、危機が一段落した
あとで、半袖スーツが見向きもされなくなったのも無理はない。というより、
やはりあれは、デザイン的に進化の方向がまちがっていたような……。

ところで、『ヴィクトリア朝百貨事典』によると、現在のスーツの原型は、
1860年代に登場したディットーズと呼ばれる三つ揃えのような衣装だった。当
時、これはあくまで略式の服で、その姿で街を歩いたり、人と会ったりするの
は「はなはだしく不躾なことと見なされていた」らしい。価値観というのは、
時代や場所でおそろしく変わるものだ。

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     5/28~6/16までにプロフィールが更新された著名人はこちら!

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◎ 青木新門(作家,詩人)
昭和48年冠婚葬祭会社に就職し、死者を清め棺に納める納棺夫となる。一方、
死や死体、死者との心の葛藤の記録として書き続けた日記をもとに、平成5年
「納棺夫日記」を出版。全国から反響を呼び、米国でも「Coffinman」の題名
で英訳された。21年「納棺夫日記」を原案とした映画「おくりびと」がアカ
デミー賞外国語部門を受賞。               (2009.5.28)

◎ 宮田亮平(金工作家,東京芸術大学学長)
蝋型鋳金作家の2代目宮田藍堂の三男として生まれる。イルカをモチーフとし
た“シュプリンゲン”シリーズなどの作品で、個展をはじめとして、国内外
で多数の展覧会にも参加。平成20年「宮田亮平・琴親子展」を新潟の雪梁舎
美術館で開催。また東京駅の4代目「銀の鈴」も手掛けた。現在、東京芸術大
学学長として大学経営にあたる傍ら、作家としての制作活動も活発に続ける。
(2009.6.1)

◎ 片倉佳史(文筆家,フリーランスライター)
台湾情報サイト「台湾特捜百貨店」を主宰。台湾で執筆・撮影活動を展開し、
コーディネーターや旅行ガイドの執筆などを手がける。地理・歴史、原住民
族の風俗・文化、グルメ、鉄道などのジャンルで活躍。傍ら、台湾に残る各
地の日本統治時代の遺構を探し歩き、台湾と日本の歴史的関わりを記録して
いる。                          (2009.6.9)

◎ 熊谷徹(ジャーナリスト)
昭和57年NHKに入局し、神戸放送局、報道局特報部(国際部)などに勤務。
大韓航空機爆破事件、米国大統領選挙、ドイツ・ベルリンの壁崩壊の取材等
を手がける。平成2年退職してドイツに移住し、フリーのジャーナリストとし
て活動。ドイツ統一後の変化、欧州の安全保障問題、欧州経済通貨同盟など
をテーマに取材・執筆活動に従事する。19年平和・協同ジャーナリスト基金
(PCJF)奨励賞を受賞。                 (2009.6.10)

◎ 増田喜昭(子どもの本専門店メリーゴーランド店主)
昭和51年子どもの本専門店メリーゴーランドを四日市に開店。子どもの絵画
造形教室“遊美術(あそびじゅつ)”、プロの作家養成ワークショップ“絵
本塾”“童話塾”を主宰。子どもの本の普及や遊びと学びのある居場所づく
りに取り組む。平成21年現代作家らの絵本集「おはなしのたからばこ」のプ
ロデュースを手がけた。                 (2009.6.15)

◎ 故林広志(喜劇作家,脚本家)
平成3年劇団MONOの土田英生、水沼健らとコントユニット“ガバメント・オ
ブ・ドッグス”を結成。以後、京都・大阪で公演活動を行うが、9年「早す
ぎた半袖」を最後に活動を休止。20年11年ぶりの復活公演「Refresh!」を
上演した。テレビ、ラジオの構成台本、コラム・エッセイを執筆するほか、
フリーの作家として舞台やテレビ・ラジオで活動、大学やワークショップの
講師も務める。                     (2009.6.16)

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