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【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第56回)    坂本あおい
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シャツとスーツと政治家の話

6月の衣替えとともに今年もクールビズの季節がおとずれ、テレビに映る政治家
のなかにも、シャツ一枚という格好がちらほらと見られるようになってきた。

シャツというのはご存知のとおり、元来下着だった。イギリスを舞台にした時
代もののロマンス小説では、上着を脱いだ殿方を見ただけで、レディはその色
気にどぎまぎしたりする。ある時代には、上着からのぞく白いシャツは、今で
いうところの「チラ見せ下着」で、またある時期までは、長く垂れた前後の布
がパンツの役割も兼ねていたとか。

けれど、シャツ姿の政治家たちはどう見ても休日のおじさん風で、色気を発散
するどころか気が抜けて見える。小説のヒーローのような分厚い胸板をしてい
ればまだいいが、残念なことに、多くの方が貧弱な体つきか、さもなければメ
タボかポニョ。どうせなら、クールビズと抱きあわせで「肉体づくり」プロジェ
クトを推し進めてほしいものだ。政治家は見た目にも迫力があったほうがいい。

といってはみたが、わたしはシャツ姿の政治家にはやはり抵抗がある。オン、
オフを切り替えたり、相手に敬意をはらったりするという意味で、上着一枚の
意義はたいへん大きいように思うのだ。上着を脱がずに涼しい格好というのは
ないものか?

とくれば、だれか思いだす人はいませんか? ジャケットの袖を半分に切った
「省エネルック」を率先して着用した羽田元首相だ。しかし残念なことに、時
代を先取りしすぎていたのか、彼のあとにつづく人はほとんどいなかった。あ
の衣装のことは、氏のデータのエピソード欄にもちゃんと書いてある。

エピソード:第二次石油ショック後の昭和54年、大平内閣が提唱した環境に
やさしいファッション・省エネルックの半袖スーツを、現在も
愛用する。
(WHOPLUSより)

小さかったわたしは、袖の布をケチった分が省エネなのかと思っていたが、無
論そうではない。石油ショックがきっかけだったとなると、当時は、地球環境
というより日本経済を守る対策だったのだろう。となれば、危機が一段落した
あとで、半袖スーツが見向きもされなくなったのも無理はない。というより、
やはりあれは、デザイン的に進化の方向がまちがっていたような……。

ところで、『ヴィクトリア朝百貨事典』によると、現在のスーツの原型は、
1860年代に登場したディットーズと呼ばれる三つ揃えのような衣装だった。当
時、これはあくまで略式の服で、その姿で街を歩いたり、人と会ったりするの
は「はなはだしく不躾なことと見なされていた」らしい。価値観というのは、
時代や場所でおそろしく変わるものだ。

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