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【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第57回)    坂本あおい
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野生の匂いと、化学の香り

公言するのもなんだけれど、世の中を「匂いに興味がある人」と「そうでない
人」に大別するならば、わたしはまちがいなく前者だ。ひとくちに匂いといっ
ても、その興味の対象や好みは、香水やアロマから、人や動物の体臭、物の匂
い、場所の匂いまで、人それぞれ。わたしの好みはというと、たとえば、西洋
レストランの食後の匂いだ。料理と酒とコーヒー、それに香水と人の匂いの渾
然一体となった香りに気分が華やぐという人、ほかにいませんか?

ところで、わたしには、匂いを愛好する同士たちに自慢したい体験がある。そ
れは、本物の「麝香(じゃこう)」をかいだこと。昔から媚薬として利用され
た、おなじみのムスクの香りだ。

出合いは意外なところにあった。薬膳料理のお店の棚に、ほかの漢方薬にまじっ
て麝香があったのだ。店主にたのみこんで、かがせてもらってビックリ! 
官能的な野生の香りなのかと思いきや、なんともお上品。祖母の鏡台にあった
「お粉」のような化粧品風の香りだった。

わたしの趣味を知ってか知らずか『匂いのエロティシズム』という新書をくだ
さった方がいるのだが、その本によると、厳密な意味での動物由来の香料は、
麝香(ジャコウジカ)、シベット(ジャコウネコ)、カストリウム(ビーバー)
の三種しかないらしい。しかも、値段や動物保護の理由から、現在では合成の
ものを代替品として使用するのがほとんどだとか。ほら、本物の麝香をかいだ
わたしは、すごいのだ! 一方、その代替品の合成香料も、化学者のむずかし
い研究の上になりたっていると思うと、ありがたい気持ちになる。たとえば、
こんな方の。

◎ルジチカ,レオポルト(化学者)
'16年から天然有香性物質の研究を始め、高位テルペンとステロイドを作用
させて始めて麝香(ジャコウ)を合成した。また'30年代には性ホルモンの研
究に従事し、'34年男性ホルモン"アンドロステロン"の全合成に成功した。
これらの業績により'39年ブーテナントと共にノーベル化学賞を受賞した。
(WHOPLUSより)

麝香の合成でノーベル賞とはすばらしい。けれど、なになに、前掲の本いわく、
動物性天然香料のうちで調香師にとって一番大切なのは「シベット」で……。
この天然香料だけは、適当な合成の代替品がないらしい。と思ったら、WHO
でこんな方を発見した! 成功から9年。そろそろ実用化され、わたしたちの
暮らしに浸透しつつあるのだろうか?

◎田辺陽(関西学院大学理工学部教授) 
平成12年ジャパンエナジー医薬バイオ研究所との共同研究で、ジャコウネコ
からしか採れない香水の原料・シベトンの人工合成に成功。
(WHOPLUSより)

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