忍者ブログ
人物・文献情報データベースWHOPLUSの“人物”をテーマにしたブログです!
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


-------------------------------------------------------------------------
【3】話題のカタマリ(番外編)     ― 映画作品と原作の設定の相違も判る
                                                     『日本映画原作事典』
-------------------------------------------------------------------------

今年の2月13日、市川崑監督が亡くなりました。
享年92歳は大往生とも言えそうで、「映画は天職」という口ぐせには、ちょっ
と羨ましささえ感じてしまいます。

市川監督は、巨匠でありながら様々な表現に挑戦していましたが、文芸作品に
は特に定評がありました。代表作として「ビルマの竪琴」「野火」「こころ」
「おはん」などが挙げられますが、これらの作品は、それぞれの原作がまたす
ばらしい名著でもあります。
市川監督の訃報を機会に映画を鑑賞した後は、原作となった文学作品にも触れ
たくなるかもしれません。

そうした際に、映画作品名からその原作を調べることができるのが、「日本映
画原作事典」です。映画作品6000本の基本情報と原作名、原作の図書情報を得
ることができます。
映画タイトルと原作名が同じものは、図書情報にも比較的楽に行き着くことが
できますが、映画化にあたってタイトルを原作名と違えているものも数多くあ
ります。

市川監督の作品で言えば次のようなものです。

---------------------------------------------------
「炎上」 ←三島由紀夫「金閣寺」

「どら平太」 ←山本周五郎「町奉行日記」

「幸福」 ←エド・マクベイン「クレアが死んでいる」
---------------------------------------------------

本書ではこのような作品名の違いも一目で見てとることができますし、巻末に
は「原作名索引」を付与していますので、原作名から映画タイトルを調べるこ
ともできます。

市川監督の長編の遺作となった「犬神家の一族」を引くと、映画の解説、原作
の内容の両方を読むことができます。

---------------------------------------------------------------
【映画の解説】

76年に製作され大ヒットした横溝正史原作ミステリーを、豪華キャス
トを迎え市川崑監督自らが再びメガフォンをとり完全リメイク。金田
一耕助役はオリジナル版と同じく石坂浩二が演じる。信州の犬神財閥
の創始者・犬神佐兵衛が永眠した。佐兵衛には腹違いの3人の娘、松子、
竹子、梅子がおり、それぞれに佐清、佐武、佐智という息子がいた。
しかし、公開された遺言状には、3人の孫のいずれかとの結婚を条件に、
遺産すべてを佐兵衛の恩人の孫娘・野々宮珠世に譲渡する、と記され
ていた。やがて、遺産を巡って凄惨な殺人事件が発生、名探偵・金田
一耕助が事件の解決に乗り出すが…。


【原作の解説】

犬神財閥の創始者・犬神佐兵衛が残した遺書。それによると、遺産は
諏訪神社の神主・野々宮大弐の孫娘・珠世が、三人の孫(佐清、佐武、
佐智)のうちから婿に選んだものに与えるという…。莫大な遺産を巡
り激しく憎みあう犬神家の人々。そしてこれは、次々と起こる惨劇の
幕開けに過ぎなかった。
犬神家の家宝「斧・琴・菊」と関係づけられた凄惨な連続殺人の数々
に金田一耕助が挑む…。テレビで映画で、常に大ヒットとなった話題
のオリジナル作品。
---------------------------------------------------------------

この映画の場合は設定があまり変更されていないことが判りますが、市川監督
と“四騎の会”を結成した黒澤明監督の「椿三十郎」の解説を読むと映画と原
作の設定の相違があることが感じられ、そうした点でも興味深い読み物になっ
ています。(こちらの方は、実際の本でご覧下さい!)

映画を見てから読むか、原作を読んでから見るか。
迷ったときにはぜひ、本書を手にとってみてください。

  (日外アソシエーツ編集部・松本)

◆ 『日本映画原作事典』
スティングレイ・日外アソシエーツ〔共編〕 
定価 12,600円(税込) A5・850p 2007年11月 日外アソシエーツ刊
    ISBN:978-4-8169-2074-5
http://www.nichigai.co.jp/sales/2074-5.html

拍手[0回]

PR

-------------------------------------------------------------------------
【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第41回)    坂本あおい
-------------------------------------------------------------------------
国境なき話題

ちょっとした縁があり、先ごろ、中国の有名作家といっしょに鍋をつつく機会
にめぐまれた。ひとりは「中国でノーベル賞に一番近いといわれる」といわれ
る莫言氏、もうひとりは映画やドラマの原作・脚本を多く手がけている売れっ
子作家の劉震雲氏。ほかに宴の卓を囲んだのは、執筆家、アカデミズム、出版
関係の人など。さぞや知的な会合になるかと思いきや――。

酒がすすみ、箸もすすみ、舌はすべり。気がつけば通訳さんのみごとなリード
も手伝って、正午から昼下がりまで、ノンストップの下ネタ大会となってしまっ
た。また劉震雲さんは口も軽いがフットワークも軽く、ひょこひょこと席を立っ
てお酒をついでくださる。ご本人もくいくいと盃をあけ、朗らかに笑い、男女
のジョークを披露し、色男ぶりを発揮し、と大活躍だった。しかしさすが中国、
「イタリア男とイギリス女が」というようなエスニックジョークも、華南女が
山東男に手ごめにされ、とか、満州族がどうしたという具合に、国内で事足り
てしまう。あちこちで民族的なほころびが出ている問題の国ではあるけれど、
こうした笑い話を聞くぶんには、ある種の大陸的おおらかさが感じられて、こっ
ちまでのびやかな気分になった。

ところで、どうして人は猥談をするとき、あんなに生き生きとするのだろう? 
思うに、一緒に楽しいイタズラをしているような、あの共犯者めいた空気に胸
躍るのではないだろうか? 褒められたことでないのは知っているけれど、こ
の辺までなら許されるよね、という暗黙の了解。イタズラと猥談、いずれの場
合も楽しいことが前提で、気乗りしない人や、許容量の未知数な人を無理に巻
き込んではいけない。

わたしはといえば、無問題だった。なんでも自分の身に置き換えて考えずには
いられない多感な思春期はとうの昔に過ぎ、幻想は消え、年齢とともに達観が
身についた。それに職業柄、日常では絶対に口にしない単語をページに書き連
ねなくてはいけないこともある。今では、ちょっとやそっとの話では動じなく
なってしまった。だから莫言さんが「あのお嬢さんが赤くなってるじゃないか」
と下ネタと白酒の渦中にいるわたしを心配してくださったけれど、真昼のアル
コールが効いただけで、じつはどっちにも結構な耐性があるのでした。

さて、莫言さんは非常にうまい作家だ。劉震雲さんの作品もおもしろいらしく、
出せば数十万部(中国お得意の海賊版をいれればもっと)というのだが、残念
ながら小説の邦訳はないに等しい。あの愉快な華南男の作品の読める日を、わ
たしは首を長くして待っているのである。

◎ 莫 言(もー いぇん∥Mo Yan)
    '81年から執筆活動を始め、'84年に解放軍の芸術学院文芸部に入学した。'85
年「透明的紅蘿卜」で作風を確立、貧しい農村と、そこの農民を描き、"土の
においが濃厚"と評された。「紅い高梁」('86年)はチャン・イーモウ(張芸謀)
監督により「紅いコーリャン」として映画化され、ベルリン国際映画祭でグ
ランプリ受賞。中国現代文学の第一人者。

◎ 劉 震雲(りゅう しんうん∥りゅ ずんゆん)
人民解放軍の兵役を経て、北京大学に学び、作家に。日中戦争さなかの1942
年、大干ばつに見舞われた河南省の人々を救ったのは日本軍だったという史
実を描いたルポルタージュ「1942年、飢えた中国人を日本軍救った」が、
2006年に邦訳され注目を集める。
(WHOPLUSより)

拍手[0回]


-------------------------------------------------------------------------
編 集 後 記                   ― バカラック爺さん
-------------------------------------------------------------------------
これからバート・バカラックの公演(大阪)を観に行く方のために、ワンポイ
ント・アドバイス。
『雨にぬれても』(Raindrops keep falling on my head)の歌詞だけは暗記し
て行くと良いかもしれません。
(袴)

拍手[0回]


-------------------------------------------------------------------------
【3】話題のカタマリ(第49回)          ― 「東京マラソン2008」
-------------------------------------------------------------------------

日曜日の「第2回 東京マラソン」を、レースのスタート時から夕方所用で外出
するまでの間(途中、他局の「テレホンショッキング」や「やってTRY」にも浮
気しつつ)、テレビ観戦していた。いずれも日本テレビ系で生中継された「東京
メトロスポーツスペシャル 東京マラソン2008」と「東京マラソン市民ランナー
も有名人もアナウンサーもまだまだ激走中!!生放送SP」だ。

昨年の「第1回 東京マラソン」は、中継担当局がフジテレビだったのだが、午
前中に結果が出るエリートランナーによるフルマラソンの部分だけしか放映され
なかったので、市民参加型の大規模シティマラソンが東京で始まったという新し
さがテレビの画面からはイマイチ伝わって来なかったのを覚えている。昨年は天
気も悪かったしね。

さて今年のレースでは、解説者の瀬古利彦もノーマークだったという藤原新が2位
(日本人ランナーではトップ)に入賞という予想外の展開もあった。そして午後
からの放送は、お笑いが大好きな日テレのことだから、沿道からの応援に対する
有名人ランナーの悪ふざけぶりなどを期待しながら観ていたのだが、あにはから
んや、お笑い芸人やタレントたちの本気の走りっぷりには驚かされた。

陸上競技の心得がある猫ひろしと にしおかすみこは、それぞれ3時間台と4時間台
でゴール。ジャガー横田の夫・木下博勝が5時間台、「ズームイン」の羽鳥慎一ア
ナが6時間台でフラフラになりながらも完走。羽鳥アナは翌朝の「ズームイン」に
も満身創痍の状態で出演。そして、35キロ地点の関門閉鎖で惜しくも完走に至ら
なかった松村邦洋は、日テレの番組ではなく東京MXテレビ「Tokyo,Boy」の企画で
のエントリーなのだが、よくぞそこまで走ったと思う。
日テレとしては、「24時間テレビ」のランナー候補選考会になったのではないだ
ろうか。

◎ 藤原新(マラソン選手)
昭和56年長崎県生まれ 
諫早高から拓殖大に進み、箱根駅伝に出場。平成16年JR東日本に入社。20年一般
参加した東京マラソンで日本人トップの2位入賞を果たし、一躍注目を集める。

◎ 猫ひろし(コメディアン)
昭和52年東京都生まれ 
平成12年ハチミツ二郎が主宰していたお笑い集団トンパチプロに見習い入門し、
漫談を勉強。13年3月デビュー。15年劇団・WAHAHA本舗に入り、テレビ「笑いの
金メダル」などに出演。SMAPが猫ひろしのネタを全国ツアーやテレビ番組内で使
用したことで一躍注目される。

◎ にしおかすみこ(タレント)
昭和49年千葉県生まれ 
平成7年芸名“るんるん”でデビュー。11年NHK「爆笑オンエアバトル」で女性ピ
ン芸人初のオンエアを勝ち取る。14年コンビ“つぶつぶ”を結成するも、17年解
散。18年芸名“にしおかすみこ”に改名。SM系、芸能人いじりのネタを得意とす
る。

◎ 木下博勝(医師;タレント)
昭和43年北海道生まれ
大学院で病理の研究を始めた時に総合格闘技のリングドクターを友人から引き継
ぎ、女子プロレスラーのジャガー横田と知り合う。平成16年ジャガーと結婚し、
18年第一子が誕生。

◎ 羽鳥慎一(アナウンサー)
昭和46年埼玉県生まれ 
平成6年日本テレビにアナウンサーとして入社。15年「ズームイン!!SUPER」の
キャスターに抜擢される。他の担当番組に「ぐるぐるナインティナイン」「オジ
サンズ11」など。

◎ 松村邦洋(タレント)
昭和42年山口県生まれ 
昭和62年毎日放送「歌えヤング放送」にテレビ初出演。また、63年フジテレビ
「日本ものまね大賞」で準優勝。地元のテレビ局でアルバイトをしていた時、
片岡鶴太郎にビートたけしのものまねを認められ、大学を中退し上京。高田純
次、野村克也、掛布雅之ら豊富なものまねレパートリーを持つ。
(データベース「WHOPLUS」より)

(袴田)

拍手[0回]


-------------------------------------------------------------------------
【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第40回)    坂本あおい
-------------------------------------------------------------------------
1928(イチキュウニイハチ)

このほどバート・バカラック翁の「メモリアル・コンサート」というものを聴
きにいった。「メモリアル」とは、ちょっと縁起でもない感じもするが、御年
80歳の記念とのこと。バカラックといえば、わたしにとっては昔の人というイ
メージだった。たとえばピカソのように、わりと最近まで生きていた歴史的有
名人という感じだ。それがまだピンシャンとして活躍しておられるとは! わ
たしはコンサートがあるという情報を耳にするや、是非ともこの機にナマで見
ておかねばと思った。

名前を聞いてピンとこない方も、テレビや映画などをつうじて、おそらく数え
切れないほどバカラックの作品を耳にしていることだろう。それほど日常にと
けこんだ作曲家なのだ。なにげなく曲を聞いていて、「たまに悲しいことを言
うし疲れた顔もするけど、根は陽気で前向きなアメリカ人」を連想したとき、
あるいは、リズムや調子がふいに変わって、おふざけで肩透かしをくらわされ
たような楽しい気分がしたとき、それはバカラックの音楽かもしれない。

◎ Bacharach,Burt (20世紀)
アメリカのポピュラー音楽作曲家。『明日に向って撃て!』(1969年)の主題歌
『雨にぬれても』でアカデミー音楽賞を受賞。 
(WHOPLUS「人物レファレンス事典」より)

ところで、さっき「ピンシャン」と書いたが、じつはその描写は的確ではない。
ステージ上のバカラック翁は若々しいというより、若かった。ピアノを弾いた
と思ったら、立ちあがってオケを指揮し、また中腰で鍵盤をたたいて、アンニュ
イな歌声を聞かせ、曲が終われば女性ヴォーカルをがっしりとハグする。八面
六臂の活躍。余裕の色男ぶりである。80年も生きているというのに、まったく
なんていうことだ。

彼が生まれたのは1928年。昭和でいえば、ヒトケタ世代だ。ミッキーマウスが
この世にはじめてお目見得した年でもある。ついでに、哲学者であるわたしの
父もその年に生まれた。百大という妙な名前が古めかしく感じられるのか、
「まだ生きてるの?」と驚かれることがあるのだが、飲み歩ける程度に元気だ。
バカラックのような颯爽とした雰囲気が皆無なのが悲しいところではあるが。

WHOPLUSによれば、同い年はほかにかつてマドンナ旋風を巻き起こした、
もと社民党党首の土井たか子さん、「世界の旅」でおなじみの兼高かおるさん、
近年では政治関連の著書も目立つ言語学者のチョムスキー氏、映画「日の名残
り」のジェームズ・アイボリー監督など。80歳とは、歴史と今との両方を背負っ
た貴重な世代といえそうだ。

拍手[0回]


-------------------------------------------------------------------------
編 集 後 記                    ― 松つぁんの旦那
-------------------------------------------------------------------------
昨年末に女優・松たか子と結婚して話題になったギタリストの佐橋佳幸は、邦
楽ライブが好きな人ならば、様々なミュージシャンのバンドマスターやサポー
トメンバーとしてよく知られている。また関西では、月イチの深夜番組「共鳴
野郎」(よみうりテレビ http://www.ytv.co.jp/kyoumei/index.html)で、
Dr.kyOn(ドクター・キョン)と共に司会をしているので、一般的な知名度では
関東よりも高いかもしれない。

さて先週から、あるミュージシャンのライブツアーが始まり、佐橋くんもギタ
リストとして参加している。数年前のライブツアーでは、東京での最終公演を
松たか子が観に来ていたことがファンの間で話題になったのだが、今回の最終
公演ではどうなるだろうか?
(袴)

拍手[0回]


-------------------------------------------------------------------------
【1】WHO's NEW?     -WHOPLUS新着プロフィール情報
-------------------------------------------------------------------------

12/19~1/21までにプロフィールが更新された著名人はこちら!

― ( )内の日付はご本人によるプロフィール回答年月日です ―


◎ 村上しいこ(童話作家)
  結婚後、30歳の頃から童話を書き始める。平成13年「とっておきの『し』」で
  毎日新聞小さな童話大賞俵万智賞を受賞。15年「かめきちのおまかせ自由研究」
  で日本児童文学者協会新人賞を受けた。         
                                                         (2007.12.19)

◎ 松本ぷりっつ(漫画家)
  短大卒業後、幼稚園に勤務の傍ら「ザ・マーガレット」で漫画家デビュー。平
  成17年ブログ「うちの3姉妹」を開設。18年単行本「うちの3姉妹」を出版、ベ
  ストセラーとなる。他の著書に「ぴよぴよ保育園あいこせんせい」。                                                      (2007.12.20)

◎ 中條寿子(編集者,「小悪魔ageha」編集長)
  英知出版(現・インフォレスト)に入社。「ルームパラダイス」など数々のギャ
  ル誌編集に携わり、平成17年「別冊ナッツ」「ヘアメイクナッツ」各編集長。
  18年キャバクラ嬢向けのヘアメーク&ファッション月刊誌「小悪魔ageha」
  創刊編集長となり、約30万部の部数を誇る雑誌に育て上げた。                                                             (2007.12.21)

◎ 小林義則(演出家,映画監督,共同テレビジョン専任副部長)
  共同テレビジョンに入り、CMディレクターを経て、平成13年テレビドラマ「こ
  こだけの話」で演出家デビュー。主な演出参加作品に「ダブルスコア」「海猿 
  UMIZARU EVOLUTION」「アンフェア」など。19年連続ドラマの映画化「アンフェ
  ア the movie」で映画監督デビューを果たす。
                                                            (2008.1.7)

◎ 須田知樹(日本オオカミ協会理事,立正大学地球環境科学部講師)
  平成17~18年野生生物保護学会理事を経て、19年事務局長。同年日本オオカミ
  協会理事に就任。シカと森林生態系の相互関係に関する生態学的研究から、シ
  カ-オオカミの被食-捕食関係の重要性を指摘。オオカミの絶滅に伴い、増え
  た過ぎたシカによる食害で生態系が歪んでしまっている現状を憂い、生態系の
  修復にオオカミの再導入を訴える。                         (2008.1.15)

◎ 赤木智弘(ライター)
  月刊誌「論座」平成19年1月号に論考「『丸山真男』をひっぱたきたい 31歳
  フリーター。希望は、戦争」を発表、大きな反響を呼ぶ。著書に「若者を見殺
  しにする国」がある。                                     (2008.1.21)

    (回答順、敬称略)

このコーナーでは、最近アンケートにご回答いただき、WHOPLUSに登録
された著名人のプロフィールの一部分を紹介しています。
さらに詳しいプロフィールや連絡先はWHOPLUSでチェックしてね!

拍手[0回]


-------------------------------------------------------------------------
【3】話題のカタマリ(第48回)      ― イケメンだけどお笑い系キャラ
-------------------------------------------------------------------------
発売中の「広辞苑 第6版」に“イケメン”という言葉が掲載されたことが話題
になったので、今回は、最近注目している“お笑いだけどイケメン”の芸人と
“イケメンだけどお笑い系”の俳優についての話。

吉本興業が発行している情報誌「マンスリーよしもと」では、毎年、所属芸人
の男前ランキングを発表しているが、2007年度のイケメン1位は「次長課長」の
井上聡だった。今年3年連続で1位になれば、めでたく“男前の殿堂入り”とな
るらしい。過去に殿堂入りしたのは「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮と、
「チュートリアル」の徳井義実だけ。クイズ番組などでは“イケメンなのに頭
悪いキャラ”が定着しているだけに、イケメンでは是非とも殿堂入りをしてほ
しいところだ。

一方の“イケメンだけどお笑い系”の俳優としては、新境地を開拓した要潤と
玉木宏を挙げておきたい。
某食品メーカーの焼き肉やキムチ鍋のCMでもコミカルな味を出していた要潤だ
が、現在上映中の主演映画「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」のキャス
ティングは監督自らのご指名だったという。仮面ライダーのOBだから、着ぐる
み役を承諾してもらえると監督は思ったのだろうか。

そして、一昨年前のドラマ「のだめカンタービレ」の指揮者役でクラシック音
楽ブームまで引き起こした玉木宏は、某自動車メーカーのCMでは「尖ってみな
いか」などとクールに決めつつもズッコケ役を好演していた。一転して昨年末
の時代劇特番「敵は本能寺にあり」では織田信長を演じ、そして新年からはド
ラマ「鹿男あをによし」の主演と、大河ドラマ「篤姫」での坂本龍馬役をする
という。硬軟演じ分けのニューホープではないだろうか。


◎ 井上聡(コメディアン)
コンビ名=次長課長
昭和51年生まれ 岡山県出身
平成6年中学時代の同級生河本準一とお笑いコンビ"次長課長"を結成、ツッコ
ミ担当。11年には大阪に開館した若手専用劇場のbaseよしもとの主力メンバー
入り。14年東京に進出。17年には最もテレビにゲスト出演したお笑いコンビと
なる。

◎ 田村亮(コメディアン)
コンビ名=ロンドンブーツ1号2号
昭和47年生まれ 大阪府出身
田村淳とコンビを組み、約1年間原宿のホコ天で路上ライブ活動をしたのち、
平成6年銀座7丁目劇場大オーディションに合格し、ロンドンブーツ1号2号とし
て同劇場のレギュラーとなる。7年バラエティー番組「カボスケ」で初のレギュ
ラー出演、「あなあきロンドンブーツ」で大人気となる。12年ダウンタウンら
吉本興業所属のタレント11人とともにRe:Japan(リ・ジャパン)を結成し、「明
日があるさ」をリリース、同年のNHK「紅白歌合戦」に初出場。14年映画「明
日があるさ THE MOVIE」に出演。

◎ 徳井義実(コメディアン)
コンビ名=チュートリアル
昭和50年生まれ 京都府出身
平成10年幼なじみの福田充徳とお笑いコンビ・チュートリアルを結成。妄想を
膨らませ暴走すると、福田が文句をつける漫才スタイルで人気に。baseよしも
と、うめだ花月などの舞台や、テレビ、ラジオで活躍。13年第1回M-1グランプ
リで8位、18年に審査員7人全員が支持する史上初のパーフェクトで初優勝。

◎ 要潤(俳優)
昭和56年生まれ 香川県出身
平成13年テレビ「仮面ライダーアギト」の氷川誠役でデビューし、一躍人気を
集める。14年昼の連続ドラマ「新・愛の嵐」にヒロインの相手役で出演。他の
出演に映画「CASSHERN」「亀は意外と速く泳ぐ」、ドラマ「GOOD LUCK!!」
「動物のお医者さん」「電池が切れるまで」「嫌われ松子の一生」など。

◎ 玉木宏(俳優)
昭和55年生まれ 愛知県出身
平成10年「せつない!」を皮切りに多数のテレビドラマに出演。12年「クリス
マス・イヴ」で映画デビュー。13年映画「ウォーターボーイズ」で注目される。
18年NHK大河ドラマ「功名が辻」に山内康豊役で出演。またエイベックスに移
籍し、音楽活動に本格進出する。19年テレビドラマ「のだめカンタービレ」で
指揮者役を好演し一躍人気者となる。20年テレビドラマ「鹿男あをによし」に
主演。
(データベース「WHOPLUS」より)

(袴田)

拍手[0回]


-------------------------------------------------------------------------
【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第39回)    坂本あおい
-------------------------------------------------------------------------
好奇心でツワモノが死ぬ

「好奇心で猫が死ぬ」という言葉がある。なんでもかんでも興味本位に首をつっ
こむと危険な目に会うということだ。わたしは猫でもないし、死んでもいない
が、穴があればのぞきたくなるし、鼻が曲がるほど臭いといわれれば嗅ぎたく
  もなる。わたしの人生の一番の原動力は、未知のものへの好奇心なのだ。

そんなわたしに、さる紳士から招待状が届いた。
「大晦日にシュールストレミングを開けますが、食べにきませんか?」

このシュールストレミング(シュール・ストレンミングなどとも表記)とは、
ご存知の方も多いと思うが、世界一臭い食べ物といわれる、生魚を醗酵させた
缶詰食品のことである。室内で開けると大変だとか、食べたあとも腹のなかで
醗酵しつづけるので注意しろだとか、もろもろの配慮が必要な手ごわい食べ物
なのだ。

ちなみにWHOPLUSのデータのなかで、この食品名で検索してヒットする
人物がいるとすれば、この人をおいてないだろう。というより、この先生の著
作を読んで、臭魚缶のことを知った方も多いのでは?

◎ 小泉武夫(こいずみ・たけお) 東京農業大学応用生物科学部教授
造り酒屋に生まれ、小学生の頃から"食の冒険家"を自称、大学時代臭い珍味に
興味を持ち、昭和50年から世界を食べ歩く。スウェーデンの「シュール・スト
レンミング」、金沢の「フグ卵巣の糠漬け」、沖縄のドリアン、中国の白酒(パ
イチュウ)などの記録が“臭みのグルメ帳”にメモされている。
(データベース「WHOPLUS」より)

さて、わたしは「なにが楽しくて大晦日に?」と思いつつも、いそいそと出か
けていって、開缶の儀式に立ち会った。果たせるかな、その臭さ相当に強烈で
あるにはちがいないけれど、種類としては未知のものではなかった。むかしな
がらの「肥料」の匂いにパンチをきかせた感じで、我慢の限界内。とはいえ嗅
ぐのと食べるのとは別問題だ。わたしは魚の生臭みがダメで、半切れでギブアッ
プ。もしあれを食す予定の方がいらっしゃるなら、玉ねぎのスライスや、魚向
けの香草を用意することをおすすめする。小泉先生の"臭みのグルメ帳"にもあ
る白酒と合わせると、なぜか、味も匂いもマイルドに感じられるということも
付記しておこう。

ところで、わたしとは逆に、匂いはダメだが食べてみたら美味しいといって、
缶の半分ほどを平らげたツワモノがいた。けれどどんな不幸なことが体内で
おこったのかは知らないが、宴なかば、夜はこれから、という時間に唐突に
帰ってしまった。シュールストレミングによる討ち死に者が出てしまったと
いうことだろうか。おそるべしだ。

拍手[0回]


-------------------------------------------------------------------------
【1】WHO's NEW?     -WHOPLUS新着プロフィール情報
-------------------------------------------------------------------------

11/6~12/6までにプロフィールが更新された著名人はこちら!

― ( )内の日付はご本人によるプロフィール回答年月日です ―

◎ 土居マミ(Nuno*ichi主宰)
ウェディングドレスの手作り教室講師。オーダードレス工房経営を経て、平成
  18年ウェディングドレスのマンツーマン指導教室「Nuno*ichi」を開く。                                                 (2007.11.6)

◎ 八田靖史(コリアン・フード・コラムニスト)
平成11年韓国に語学留学。韓国料理の美味さに感動し、帰国後に日本で執筆活
動を始める。13年メールマガジン「コリアうめーや!!」を創刊、同名のホー
ムページを開設。日々、食べている韓国料理を日記形式で紹介するブログ「韓
食日記」も運営。                    (2007.11.12)

◎ 鳴沢真也(兵庫県立西はりま天文台主任研究員)
幼少の頃から宇宙に興味を持ち、カール・セーガンの著書「COSMOS」を 読んで
天文学の道に進む。宮城県の高校理科教師を経て、平成7年より兵庫県立西はり
ま天文台主任研究員。同天文台のなゆた望遠鏡を用い、OSETI(地球外知的生命
探査)にも携わる。                    (2007.11.22)

◎ 浜村弘一(エンターブレイン社長,ファミ通グループ代表)
アスキーに入社、「ファミコン通信」(現・「週刊ファミ通」)創刊に携わり、
  平成4年編集長。のちエンターブレイン社長兼ファミ通グループ代表に就任。
  さまざまな角度からゲーム業界の動向を分析、コラムの執筆なども手掛ける。
                                                          (2007.11.26)

◎ 木村泰司(西洋美術史家)
中学卒業後、単身渡米。カリフォルニア大学バークレー校で美術史学士号を修
  めた後、ロンドンのサザビーズ美術教養講座に学ぶ。25歳で帰国、美術商の傍
  ら美術史を解説する講演・セミナーを開催。著書に「名画の言い分」がある。
                                                           (2007.12.6)

◎ 萩原彰一(編集者,Webプロデューサー,団塊サポート(株)代表取締役)
総合出版社ぎょうせいに入社、「Forbes」日本版編集部などに在籍。30年間勤
  務の後、平成17年退職、デジタルハリウッド本科Webプロデューサーコースな
  どに学ぶ。19年団塊サポート株式会社を設立、団塊世代向けの支援サイト「団
  塊サポート.com」の運営にあたる。                         (2007.12.6)

    (回答順、敬称略)

このコーナーでは、最近アンケートにご回答いただき、WHOPLUSに登録
された著名人のプロフィールの一部分を紹介しています。
さらに詳しいプロフィールや連絡先はWHOPLUSでチェックしてね!

拍手[0回]


[9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19
«  Back :   HOME   : Next  »
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新コメント
[07/08 宮城県 水山養殖場]
[09/10 ベルギーの海賊]
[02/10 匿名希望]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
日外アソシエーツ株式会社
性別:
非公開
自己紹介:
総合的な人物・文献情報サービス「WHOPLUS」を運営する会社です。
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]