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人物・文献情報データベースWHOPLUSの“人物”をテーマにしたブログです!
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【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第19回)  坂本あおい
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 『恥ずかしいこと』


  突然、WHOPLUSに「恥ずかしい」というキーワードを入れてみたくな
 った。他人の恥で笑いたい、そんな気分だったのかもしれない。ところがだ、
 ヒットしたのはほんのひとにぎり。それもたいがいが図書のタイトルからのヒ
 ットだった。考えてみればあたりまえか。でも気をとりなおして、中からもっ
 とも「恥ずかし度」の高そうなものを選んでみることにした。

 『 恥ずかしい和製英語 』 スティーブン・ジェームズ・ウォルシュ著
     草思社 2005.10.7 215p 19cm(B6) ¥1,300(税別) ISBN4-7942-1425-1

  ■ 本の内容
  スキンシップは「皮の船」、ボディチェックは「体当たり」、ガッツポーズ
  は「腹わたハミ出しポーズ」?? 英国人が「和製英語(英語風日本語)」を
  初めて聞いたとき思い描く恥ずかしくも怪しいイメージの数々。誤解や聞き
  間違いの混乱を通して、正しい英語感覚を教える、「ぼくの愉快な和製英語
  コレクション」。

  ■ 著者プロフィール
  1961年、イギリス、プレストン生まれ。マンチェスター大学、ケント大
  学大学院卒業。哲学専攻。1987年から4年間、AET(アシスタント・
  イングリッシュ・ティーチャー)として日本に滞在。その後、英国にて大学
  講師として日本人学生に時事、社会、哲学などを教える。2004年より日
  本にて翻訳などに従事

         (データベース「WHOPLUS/著書・著者情報」より)

  なるほど。ネイティブがそんな妄想をしていると聞いたら、恥ずかしいかも。
 「ガッツポーズ」という言葉の由来は、ガッツ石松氏だとか、実はそうではな
 いとか。本来の「ボディチェック」はアイスホッケー等の用語で、身体で相手
 の動きを阻止する行為をさすそうだ。そんな光景が、日々、空港で繰りひろげ
 られているとしたら面白すぎる。そして「スキンシップ」? 小声で告白する
 と、わたしはこれが和製英語だとは知らなかった。でも、負け惜しみではない
 けれど、逆輸出してもよさそうな、うまい単語ではないか。ほんとに「皮の船」
 なんて聞こえるのだろうか? ちょっと気になってきた。

  さっそくウェブ調査だ。まずは日本にいるネイティブの証言。「初めて聞い
 たとき、新しい米国スラングかと思った」。少なくともこの人には「恥ずかし
 い和製英語」風には聞こえなかったわけだ。それから「スキンシップ」は、多
 少ニュアンスのちがいはあるにせよ韓国でも使われていることがわかったし、
 韓国起源とする説さえあった。そして笑ったのが、恋愛指南とおぼしき中国の
 新聞記事だ。「三S策略」として、smile、sight、skinship(微笑、眼神、接
 触)をあげている。あるいはこれは、ホステスのテクニックか? そしてさら
 に、この語が世界保健機関のセミナーをつうじて日本に紹介されたという情報
 が、複数見つかった。「和製英語ではない」説、急浮上である。著者の立場、
 あやうし。

  とにもかくにも、和製英語はすでに日本語。東の国に落ちた種がちょっと奇
 妙な実をつけたとしても、ネイティブのみなさんには、笑って許していただき
 ましょう。ところで、恥ずかし度で言ったら、「英語」の誤表記、珍表記のほ
 うが上だろう。フレッシュジュースがFlesh Juice (肉ジュース)になってい
 たり、子どもが着ているTシャツのキャラクターが、うっかりイケナイ英語を
 叫んでいたり。これは恥ずかしいというか、もう、笑うしかないですね。

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【1】WHO's NEW?  ― カリスマバイヤー、人は見た目が9割・・・
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ベストセラー作家2名がエントリー( 2006.4.5 >>> 2006.4.17 )


 ■ 大原れいこ(テレビディレクター・プロデューサー)

 平成8年から10年間バイオリニストの五嶋龍を追うドキュメント「五嶋龍の
 オデッセイ」を制作。今年17年度の放送ウーマン賞を受賞(2006.4.5)

 ■ 手嶋龍一(外交ジャーナリスト・作家・元NHKワシントン支局長)

 ワシントン支局長時代は米国同時多発テロ、イラク戦争などを連日伝え一躍時
 の人に。今年3月刊行の小説デビュー作「ウルトラ・ダラー」が20万部を超
 えるベストセラーに(2006.4.6)

 ■ 大崎裕史(ラーメン評論家・ラーメンデータバンク代表取締役)

 今年3月“持ち歩ける最新ラーメン情報誌”として「月刊とらさん」を発行。
 全国のラーメン店を食べ回り、ブログ“自称「日本一ラーメンを食べた男」の
 日記”を公開中(2006.4.6)

 ■ 岩見隆夫(政治評論家・毎日新聞特別顧問)

 テレビ「時事放談」(TBS)司会、「やじうまワイド」(テレビ朝日)コメ
 ンテーターでおなじみ。毎日新聞に「近聞遠見」を連載中(2006.4.10)

 ■ 藤巻幸夫(セブン&アイ生活デザイン研究所社長)

 伊勢丹時代はバイヤーとして業界のカリスマ的存在。平成15年には経営再建
 中の老舗靴下メーカー福助に迎えられ、1年で黒字化させるなど手腕を発揮。
 朝日新聞(Be)に「フジマキに聞け」を連載中(2006.4.10)

 ■ アレックス・カー(東洋文化研究家)

 1994年、著書「美しき日本の残像」で外国人初の新潮学芸賞を受賞。昨年
 夏より(株)庵(いおり)会長として、京町家での生活・文化体験をプロデュー
 スする事業を手がける(2006.4.11)

 ■ 竹内一郎(劇作家・漫画原作者)

 昨年10月刊行の「人は見た目が9割」(新潮新書)が累計50万部を突破す
 るベストセラーに。“さいふうめい”名義で漫画原作も手がける。近著に「手
 塚治虫=ストーリーマンガの起源」(2006.4.17)

                           (回答順、敬称略)

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 GWの前売り切符をもとめて、夜も7時をまわっているというのに、「みどり
 の窓口」のカウンターには結構な行列ができていた。
 その日、行列には、自動券売機で対応可能なお客を外に誘導する年若い“案内
 係”の駅員さんがついていた。
 行列をしている人に「本日はどのようなご用件でしょう?」と問いかけ「それ
 でしたら、外の券売機でも大丈夫です。」と案内していく。
 案内係は、誘導先でも利用者に声をかけられ、あれこれ対応し、行列に戻って
 くると、どの人まで用件をたずねたのかわからなくなってしまうようだった。
 そんなわけで、長時間列についている人に、くりかえし用件をたずねて怒らせ
 る場面もしばしばあった。怒った人の気持ちもわかるが、この混雑では仕方が
 ない。一度用件を聞かれた人は頭に旗(「私、さっきカウンターでって言われ
 たよ」)でも立てていられたらいいのになあ、と考えながら、案内係に再度声
 をかけられる寸前に「さきほど、カウンターでと言われました」と言ってみた。
 案内係はいっしゅんたじろいだけれど、この自己申告は、すでに用件を聞かれ
 た後続の同士にも受け入れられ「カウンター」「カウンター」という声が、あ
 たかも輪唱のごとくみどりの窓口に響いたのであった。ちょっといい話?
                                 (夏)

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【3】話題のカタマリ(番外編)        - 人事は棺を蓋うて定まる
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 今回は番外編です。
 日外アソシエーツの4月新刊『追悼記事索引 1991-2005』の魅力を、広報部
 (竹)より、じっくりとご案内。後半、へえ、ジャイアント馬場がねえ、な
 内容になっております。それではどうぞ!

               *  *  *


『追悼記事索引 1991-2005』の魅力 ― “人事は棺を蓋うて定まる”


 ■ 追悼記事 ― 故人の生き様を物語る、貴重な「人物情報源」

 「蓋棺事定」(がいかんじてい)というのがある。「蓋棺論定」ともいい、
 一個の人間の是非善悪や価値は、亡くなって初めて明らかになるという意味。
 唐代の詩人・杜甫がその書簡の中で繰り返し使ったそうである。

 人の死にあたって、故人の業績や人柄を偲び、あらためてその生涯を総括す
 るというのは自然な行為であろう。著名人の場合は、新聞・雑誌に追悼記事
 や特集記事が組まれることが多い。同時代の関係者によって書かれた追悼記
 事は、故人の生き様を生き生きと物語る、貴重な「人物情報源」である。特
 に物故直後に出た記事は生前の評価を知る唯一の資料となるケースも少なく
 ないという。

 ■ 高度経済成長期から安定成長期に至る各界のキーパーソンをカバー

 本書は、過去15年間に物故した約5,700名の追悼記事(没後3年以内)の情報
 を集め、故人名の50音順に排列した総索引だ。各記事の執筆者名からも引く
 ことができる。概ね1910年代に生を受け、高度経済成長期から安定成長期に
 至る日本社会を担った各界のキーパーソンを幅広くカバーしている。
 まだ市場に出回っていない新刊本の「版下」にいち早く目を通すことができ
 るのは、出版社勤めの役得。早速、編集局から拝借した大事な版下をつらつ
 らと眺めてみると、作家、政治家、思想家、経済人、芸術家、芸能人、アス
 リートなどなど、収録対象は思いの外、バラエティに富んでいる。

 ■ 主要誌紙はもとより、地方紙に掲載された追悼記事まで...

 たとえば、紀州熊野(和歌山県新宮市)出身の芥川賞作家、中上健次。1992
 年に46歳の若さで亡くなっている。『追悼記事索引 1991-2005』を開くと、
 「中上健次」の見出しの下には実に130名以上の人々が書いた追悼記事の情
 報がぶら下がっている。各タイトルを追うだけでも記事の中身をある程度、
 伺い知ることができるので、文献調査の有力な足掛かりとなるだろう。また、
 地方紙までちゃんと目配りが利いている。

  <中上健次の追悼記事(抜粋)>

  《井口 時男》
  ◇中上健次が遺したもの―80年代の意味問う/言葉の「貧しさ」あら
   わに 「西日本新聞」 1993.10.7朝 p19

  《尹 興吉》
  ◇童心と魔性―中上健次のこと 「新潮」90(3) 1993.3 p236~242

  《梅原 猛》
  ◇中上健次の死―果たせなかった熊野対談、霊は人の魂を魅惑し続け
   る(思うままに) 「中日新聞」 1992.8.24夕 p9

  《島田 雅彦》
  ◇追悼中上健次―地の果ての「王」最後の作家 「週刊朝日」97(35)
   1992.8.28 p34~36

  《立松 和平》
  ◇「無人の野を独りで歩いていたあいつ」―前夜までペン、壮絶な中
   上健次の死 「アサヒグラフ」 3665号 1992.8.28 p20

  《蓮実 重彦》
  ◇‘92文芸時評―中上健次の死は、無慈悲なまでに抽象的である(追
   悼 中上健次〈特集〉) 「文藝」31(4) 1992.11 p224~231

  《ビートたけし》
  ◇中上健次は“最後の小説家”だったぜ(たけしの場外乱闘〔44〕)
   「週刊文春」34(34) 1992.9.10 p56

  《都 はるみ》
  ◇中上健次さん「あなたは頼りになる兄でした」(付グラビア)(REQUI
   EM)「サンデー毎日」71(36) 1992.8.30 p31

  《安岡 章太郎》
  ◇中上、いま死なれたらたまらんよ(付グラビア)(追悼特集・46歳
   の夏、中上健次逝く) 「週刊ポスト」24(34) 1992.9.4 p52~55

  《吉本 隆明》
  ◇比類のない文学思想―中上健次氏を悼む 「京都新聞」 1992.8.13
   朝 p14

        <『追悼記事索引 1991-2005』本文よりランダムに抜粋>

 ■ 故人の交友関係も浮き彫りに。

 本書を繙くと、どんな人が追悼記事を寄せているか、ざっと一覧できるので、
 故人の交友関係が浮き彫りとなって興味深い。もうひとつ、「ジャイアント
 馬場」の項を見てみよう。阿川佐和子、アントニオ猪木、内館牧子、香山リ
 カ、黒鉄ヒロシ、関根勤、馳星周、ビートたけし、スタン・ハンセン、辺見
 庸、夢枕貘など、錚々たる名前が並んでいる。熱烈な馬場ファンも多いよう
 だ。中でも格闘技好きな私が個人的に気になったのは、以下の《無署名ほか》
 の記事である。

  ◇油絵と司馬遼太郎を愛したジャイアント馬場の「がん死」
   「週刊文春」 41(6) 1999.2.11 p170~172

 簡潔な追悼記事には、故人の「人となり」がよく現れる。何だかプロレスラ
 ー馬場の本当の素顔を垣間見る思いがするではないか。早速、日曜に図書館
 へ出掛けよう。

                                (竹)

 『追悼記事索引 1991-2005』
  紀田順一郎〔監修〕 定価33,600円(本体32,000円) 2006.4刊
  日外アソシエーツ B5判 952頁 ISBN4-8169-1968-6

 【案内ページ】
  http://www.nichigai.co.jp/sales/tribute.html

  お求めは最寄の書店からどうぞ。

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【1】WHO's NEW?  ― ネットのプロ、報道キャスター、武術家...
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 このコーナーでは、最近アンケートにご回答いただき、WHOPLUSに登録
 された著名人のプロフィールの一部分を紹介します。

                         2006.3.18 >>> 2006.4.3

 ■ 金森重樹(ビジネスプロデューサー・金森実業代表)

 インターネットマーケティングの第一人者。読者数10万人のメールマガジン
 「回天の力学」(まぐまぐ)の発行者としても知られる。著書、訳書多数(200
 6.3.18)

 ■ 上杉隆(ジャーナリスト)

 「文芸春秋」「新潮45」「週刊朝日」などに寄稿する気鋭のジャーナリスト。
 今年4月から朝日ニュースター(CS)「ニュースの深層」報道キャスターを
 務める(2006.3.19)

 ■ 増田真樹(ジャーナリスト・コンサルタント)

 ブログやネットコミュニケーション分野におけるオピニオンリーダーとして活
 躍する。近著に「超実践!ブログ革命」(角川Oneテーマ21)がある(2006.3.25)

 ■ 甲野善紀(武術家・武術研究者)

 武術を基盤に人間にとってより自然で有効な心身の運用法を追求。スポーツ、
 音楽、介護への応用など、テレビ、雑誌・新聞と多方面で活躍。著書多数(20
 06.4.3)

 ■ 大橋誠(アメリカンフットボールコーチ(オービックシーガルズ))

 ヘッドコーチとして今年1月のライスボウルでは学生代表・法大に47―17で快勝
 し同チームを7年ぶり3度目の日本一へと導いた(2006.4.3)

                            (回答順、敬称略)

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 チェックしてみてね!

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 桜のころ、上野動物園に行った。
 あれは幼稚園の頃だったろうか。パンダを見たり、パンダ焼き(よからぬ想像
 をしないでください。大判焼きの小さいのです)を食べたりして、ひとしきり
 家族で楽しんだところで、われわれ一家は猛獣舎へさしかかった。
 その日たまたま猛獣たちの機嫌が悪かったのか、檻のなかはものすごい咆哮で
 ある。咆哮の大合唱である。田舎育ちで大きな動物園など行ったことのなかっ
 た(夏)は、両親の手をふりほどき、一目散に動物園のゲートまで逃走。
 あのときの恐怖は、いまだに忘れられないが、鬼のような形相で、ゲートまで
 追いついてきた母親が「迷子になったらどうすんのッ!」と、ライオンよろし
 く吼えたのが一番こわかった。そんな春の思い出。
                                 (夏)

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【3】話題のカタマリ(第29回)          - 東京駅ノスタルジー
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 今回の話題のカタマリは、開業から約100年-歴史を誇る「東京駅」。

 各メディアで報道されているとおり、JR東日本では“東京駅ルネッサンス”
 と題したプロジェクトを進めている。その事業の一環として、東京駅のシンボ
 ルである、赤レンガ駅舎を開業当時の姿にもどすという復元事業がある。
 (ふだん私たちが目にしている赤レンガは、戦争で焼失した3階部分がない改
 築後の赤レンガだったのですね)
 そんなわけで、今回は開業当時の「東京駅」に深く関わった人物を紹介しよう。

 そもそも東京駅は誰が設計したのか?
 ――――――――――――――――――――――――
 明治期建築界の開拓者であり指導者であった辰野金吾(1854~1919)
 である。開業は1914年である。
 生涯で228もの建築物を手がけたといわれるが、「日本銀行本店」「両国国
 技館」「奈良ホテル」などは、誰しもが認める名建築と言われている。
 日本の首都・東京の駅ともなれば、やはり「超」がつくほど有名な人物が建築
 したのねえと、意味もなく納得するが、辰野金吾という人は、なかなかどうし
 て魅力ある人物である。
 WHOPLUSで、彼を検索すると「WHO」「人物レファレンス事典」「事
 典 日本の先駆者」「海を越えた日本人名事典」すべてでヒットする。こうい
 う人物は、ほかに夏目漱石などがいるけれど、ちょっと珍しい。
 彼は、日本初の工科大学に補欠で入学するが、主席で卒業したという“努力の
 人”である。さらに、長らく国の御用掛ともいわれる立場で設計活動を続け、
 東京帝国大学工科大学学長の立場にまで上りつめるが、ある日突然これを「辞
 めた」(と言ったかどうかはさだかではないが)と、あっさり辞任。弟子の葛
 西万司とともに辰野葛西事務所を立ち上げ、第二の建築人生をはじめた“決断
 の人”でもある。

 「東京駅」を批判する“日本のロイド”遠藤新
 ――――――――――――――――――――――
 そんな努力と決断の人、辰野金吾設計の「東京駅」を批判した人物がいたこと
 もWHOで発見した。建築家の遠藤新である。
 WHOの記述によると「大正4年(1915年)読売新聞で辰野金吾設計の『東京
 駅』の建物を批判」とある。WHOに掲載されている遠藤の生年が明治22年
 (1889年)だから、この記事は30歳にもならないときに発表されたことにな
 る。その2年後にフランク・ロイド・ライトに師事し、チーフアシスタントと
 して「帝国ホテル」や「自由学園明日館」の設計にたずさわるほどの才能を開
 花させる人物ではあるが、やはり当時の大御所が設計した建築物を、正面きっ
 て批判するとは、かなり気骨ある人物だったのではないかと想像する。

 浜口雄幸、原敬...暗い影を落とした時代も
 ――――――――――――――――――――――――
 さて、そんなエピソードとともに開業した東京駅だが、華やかな時代ばかりが
 続くわけではない。2度の暗殺事件、関東大震災、そして戦争。
 特に東京駅でおこった2つの暗殺事件は、東京駅の長い歴史の中でも、ひとき
 わ暗い影を落としている。“ライオン宰相”の異名をとった浜口雄幸は、深刻
 な不況と社会不安の激化した大正5年、東京駅で狙撃された(翌6年死亡)。
 大正10年には、平民宰相として日本初の本格的政党内閣を実現した原敬が、
 東京駅頭で刺殺された。
 この二人がWHOPLUSに収録されていることは言わずもがなだが、重態と
 なった浜口雄幸に、当時は一般的ではなかった輸血手術をほどこした医師の塩
 田広重や、浜口雄幸が狙撃された写真をスクープした元共同通信写真部長の中
 田義次らも収録されている。

 設計、開業、批判、事件―いくつものキーワードを持つ「東京駅」は、やはり
 すばらしい。
               *  *  *

 さて、復元される赤レンガ駅舎のお目見えは5年後だそうだ。完成した時には、
 左右に高い高いオフィスタワーをしたがえているはずだ。
 故・辰野金吾が天国からこれを眺めたら、さぞ目を丸くして驚くだろう。しみ
 じみ感じ入ったところで、また次回!

 ※ 本文中のJR東日本の開発プロジェクトについては、2006年3月7日付のプ
   レスリリース記事「東京駅を含む開発エリア及び新築ビル等の名称決定に
   ついて」を参考にしました。
   JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/

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【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第18回)  坂本あおい
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 『ダーリンをさがせ!』

  ライターをしている同級生Mちゃんのブログを読んでいて、思わず膝をうっ
 てしまった。さすがは同い年。ついでにおなじ未婚だ。ほんとは、こんなとこ
 ろで共感したくはないのだけれど。
  Mちゃん曰く、仕事の締め切りなどで家に3日もこもっていると、お化粧も
 せず、髪はぐちゃぐちゃ、服はダラダラで、完全に「ブス化」するという。
  そう、そう! わたしなんか、3、4日、家から一歩もでないのは日常茶飯
 事だもんね。きっとMちゃんよりもブス化してるはず。お化粧の手順も忘れる
 し、服だけでなく脂肪と筋肉がデロロンとしてくる。まあ、自慢じゃないけど
 ...。
  でも、そこでもってMちゃんは自問する。「もし結婚したら、こんな姿をダ
 ーリンに見せていいものか?」と。たしかに、それはマズイ。今の姿は、ダー
 リンどころか宅配便のお兄さんにだって見られたくない。だからわたしはいつ
 も玄関の電気を消して、新美南吉『手袋を買いに』の子ギツネよろしく、扉の
 隙間から手だけをそっと出して受け渡しをする。
  でも、今はこの惨状を改善しようという気力すら湧かないのだけど、ダーリ
 ンがいたら、きっとがんばれる気がする。ダーリンがいれば...。

  ところで「ダーリン」といえば、思い出すのは『奥様は魔女』だ。この言葉
 が日本の隅々にいきわたったのも、あの名作TVドラマの影響が大きかったの
 ではないだろうか。アメリカ的文化生活、愛する夫に愛らしい子ども。厚化粧
 のママの存在はともかくとして、あんな家庭にちょっとあこがれた人も多いと
 思う。わたしもその一人だ。いつかサマンサみたいな仕立てのよい服を着て、
 「ダ~リン」と言ってみたいワ、と心ひそかに思っていた。
  ところがだ。つい最近になって知ったのだけど、あの広告代理店に勤める、
 しゃくれアゴの「ダーリン」は、「あなた~(Darling)」ではなくて、ダーリ
 ン・スティーヴンズ(Darrin Stephens)という名前だったのだ。30年間すっ
 かり騙されていた。ああ、夢やぶれたり。サマンサを真似てかわいい服を着て
 「ダ~リン」とやるには、Darrinという人を見つけなくてはいけないというこ
 とか。
  ためしにWHOで検索してみよう。ダーリンさん、見つかりますように...。

  ひとり、いた! よかった! ここでダーリンが見つからなかったら、いか
 にも縁起が悪いというもの。一生独身の烙印を押されたような気分だ。リラク
 ゼーション・コンサルタントのダーリン・ジーア(Darrin Zeer)さん、WHO
 にいてくれてありがとう! お礼に著書の『1週間自分リセット計画―運がよ
 くなる!きれいになる!』を買いましょう。それにこの本、「ブス化」進行中
 で男運のないわたしになんだかピッタリではないですか。これで本物のダーリ
 ンが見つかる、かも? ちょっと希望が湧いてきた春でした。

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【1】WHO's NEW?  ― 奥様はマリナーゼ、次世代プラネタリウム...
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バラエティ溢れる人物群は、いつもにまして粒ぞろい!

                        2006.3.7 >>> 2006.3.16
■ ほしのゆみ(漫画家)

 3700万ヒットを記録した大人気HP「絵日記でもかいてみようか」を単行本化し
 た「奥様はマリナーゼ」(平成17年刊)が話題に。4/6発売の「ダ・ヴィンチ」
 5月号は「奥様はマリナーゼ」特集(2006.3.7)

■ 大橋マキ(アロマセラピスト・ライター・アナウンサー)

 フジテレビでは「プロ野球ニュース」のメーンキャスターを担当するなどアナ
 ウンサーとして活躍。現在はアロマセラピストをメインに「ロハスな生活」(
 テレビ東京)ナレーターなども務める(2006.3.10)

■ 大加章雅(テレビプロデューサー・NHK番組制作局ドラマ部チーフプロデ
  ューサー)

 現在放映中の大河ドラマ「功名が辻」(原作:司馬遼太郎,脚本:大石静)の
 製作統括を務める(2006.3.13)

■ 中林正雄(母子愛育総合母子保健センター愛育病院院長)

 秋篠宮妃紀子様の主治医を務める(2006.3.13)

■ 竹内薫(サイエンスライター・ミステリー作家)

 サイエンスライターとして著訳書多数。湯川薫の名でミステリー執筆も行う。
 2月刊行の「99.9%は仮説」(光文社新書)は早くも18万部を超えるベストセ
 ラーに(2006.3.14)

■ 大平貴之(プラネタリウムクリエイター)

 “500万個 の恒星を投影するプラネタリウム”としてギネス認定された「メガ
 スターIIコスモス」(日本科学未来館と共同開発)に続き、現在次世代機の
 開発に取り組む。オンエア中のCM「ネスカフェゴールドブレンド」(「星降
 る大地」篇)に出演するなど様々なメディアで活躍中(2006.3.16)

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Sでチェックしてみてね!

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 いつもご愛読ありがとうございます。メルマガ担当の(夏)です。

 先月は都内のお客様を何社か訪問させていただき、最近の企業内でのインター
 ネットを使った情報収集事情など、興味深いお話を色々うかがいました。
 (お忙しいところ、お時間を割いてくださいましたご担当者の皆様ありがとう
 ございました。)
 なかには、メールマガジンを読んでいますと言ってくださる方もいて、担当と
 して、とても励みになりました。
 お渡しした名刺から、(夏)であることを、見抜かれた方もいて(後ろ暗いこ
 とをしているわけでもないのですが)この欄で、あまり下らないことばかり書
 き連ねていてはいけないなあとフンドシをしめなおしている次第です。
 ともあれ、機会があれば、なるべくお客様のもとに足を運んで、ご意見をお聞
 かせいただきたいと思っております。
 今後とも「WHOPLUS」ならびに本メールマガジンを、どうぞよろしくお
 願いいたします。
                                 (夏)

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総合的な人物・文献情報サービス「WHOPLUS」を運営する会社です。
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