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【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第19回) 坂本あおい
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『恥ずかしいこと』
突然、WHOPLUSに「恥ずかしい」というキーワードを入れてみたくな
った。他人の恥で笑いたい、そんな気分だったのかもしれない。ところがだ、
ヒットしたのはほんのひとにぎり。それもたいがいが図書のタイトルからのヒ
ットだった。考えてみればあたりまえか。でも気をとりなおして、中からもっ
とも「恥ずかし度」の高そうなものを選んでみることにした。
『 恥ずかしい和製英語 』 スティーブン・ジェームズ・ウォルシュ著
草思社 2005.10.7 215p 19cm(B6) ¥1,300(税別) ISBN4-7942-1425-1
■ 本の内容
スキンシップは「皮の船」、ボディチェックは「体当たり」、ガッツポーズ
は「腹わたハミ出しポーズ」?? 英国人が「和製英語(英語風日本語)」を
初めて聞いたとき思い描く恥ずかしくも怪しいイメージの数々。誤解や聞き
間違いの混乱を通して、正しい英語感覚を教える、「ぼくの愉快な和製英語
コレクション」。
■ 著者プロフィール
1961年、イギリス、プレストン生まれ。マンチェスター大学、ケント大
学大学院卒業。哲学専攻。1987年から4年間、AET(アシスタント・
イングリッシュ・ティーチャー)として日本に滞在。その後、英国にて大学
講師として日本人学生に時事、社会、哲学などを教える。2004年より日
本にて翻訳などに従事
(データベース「WHOPLUS/著書・著者情報」より)
なるほど。ネイティブがそんな妄想をしていると聞いたら、恥ずかしいかも。
「ガッツポーズ」という言葉の由来は、ガッツ石松氏だとか、実はそうではな
いとか。本来の「ボディチェック」はアイスホッケー等の用語で、身体で相手
の動きを阻止する行為をさすそうだ。そんな光景が、日々、空港で繰りひろげ
られているとしたら面白すぎる。そして「スキンシップ」? 小声で告白する
と、わたしはこれが和製英語だとは知らなかった。でも、負け惜しみではない
けれど、逆輸出してもよさそうな、うまい単語ではないか。ほんとに「皮の船」
なんて聞こえるのだろうか? ちょっと気になってきた。
さっそくウェブ調査だ。まずは日本にいるネイティブの証言。「初めて聞い
たとき、新しい米国スラングかと思った」。少なくともこの人には「恥ずかし
い和製英語」風には聞こえなかったわけだ。それから「スキンシップ」は、多
少ニュアンスのちがいはあるにせよ韓国でも使われていることがわかったし、
韓国起源とする説さえあった。そして笑ったのが、恋愛指南とおぼしき中国の
新聞記事だ。「三S策略」として、smile、sight、skinship(微笑、眼神、接
触)をあげている。あるいはこれは、ホステスのテクニックか? そしてさら
に、この語が世界保健機関のセミナーをつうじて日本に紹介されたという情報
が、複数見つかった。「和製英語ではない」説、急浮上である。著者の立場、
あやうし。
とにもかくにも、和製英語はすでに日本語。東の国に落ちた種がちょっと奇
妙な実をつけたとしても、ネイティブのみなさんには、笑って許していただき
ましょう。ところで、恥ずかし度で言ったら、「英語」の誤表記、珍表記のほ
うが上だろう。フレッシュジュースがFlesh Juice (肉ジュース)になってい
たり、子どもが着ているTシャツのキャラクターが、うっかりイケナイ英語を
叫んでいたり。これは恥ずかしいというか、もう、笑うしかないですね。
【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第19回) 坂本あおい
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『恥ずかしいこと』
突然、WHOPLUSに「恥ずかしい」というキーワードを入れてみたくな
った。他人の恥で笑いたい、そんな気分だったのかもしれない。ところがだ、
ヒットしたのはほんのひとにぎり。それもたいがいが図書のタイトルからのヒ
ットだった。考えてみればあたりまえか。でも気をとりなおして、中からもっ
とも「恥ずかし度」の高そうなものを選んでみることにした。
『 恥ずかしい和製英語 』 スティーブン・ジェームズ・ウォルシュ著
草思社 2005.10.7 215p 19cm(B6) ¥1,300(税別) ISBN4-7942-1425-1
■ 本の内容
スキンシップは「皮の船」、ボディチェックは「体当たり」、ガッツポーズ
は「腹わたハミ出しポーズ」?? 英国人が「和製英語(英語風日本語)」を
初めて聞いたとき思い描く恥ずかしくも怪しいイメージの数々。誤解や聞き
間違いの混乱を通して、正しい英語感覚を教える、「ぼくの愉快な和製英語
コレクション」。
■ 著者プロフィール
1961年、イギリス、プレストン生まれ。マンチェスター大学、ケント大
学大学院卒業。哲学専攻。1987年から4年間、AET(アシスタント・
イングリッシュ・ティーチャー)として日本に滞在。その後、英国にて大学
講師として日本人学生に時事、社会、哲学などを教える。2004年より日
本にて翻訳などに従事
(データベース「WHOPLUS/著書・著者情報」より)
なるほど。ネイティブがそんな妄想をしていると聞いたら、恥ずかしいかも。
「ガッツポーズ」という言葉の由来は、ガッツ石松氏だとか、実はそうではな
いとか。本来の「ボディチェック」はアイスホッケー等の用語で、身体で相手
の動きを阻止する行為をさすそうだ。そんな光景が、日々、空港で繰りひろげ
られているとしたら面白すぎる。そして「スキンシップ」? 小声で告白する
と、わたしはこれが和製英語だとは知らなかった。でも、負け惜しみではない
けれど、逆輸出してもよさそうな、うまい単語ではないか。ほんとに「皮の船」
なんて聞こえるのだろうか? ちょっと気になってきた。
さっそくウェブ調査だ。まずは日本にいるネイティブの証言。「初めて聞い
たとき、新しい米国スラングかと思った」。少なくともこの人には「恥ずかし
い和製英語」風には聞こえなかったわけだ。それから「スキンシップ」は、多
少ニュアンスのちがいはあるにせよ韓国でも使われていることがわかったし、
韓国起源とする説さえあった。そして笑ったのが、恋愛指南とおぼしき中国の
新聞記事だ。「三S策略」として、smile、sight、skinship(微笑、眼神、接
触)をあげている。あるいはこれは、ホステスのテクニックか? そしてさら
に、この語が世界保健機関のセミナーをつうじて日本に紹介されたという情報
が、複数見つかった。「和製英語ではない」説、急浮上である。著者の立場、
あやうし。
とにもかくにも、和製英語はすでに日本語。東の国に落ちた種がちょっと奇
妙な実をつけたとしても、ネイティブのみなさんには、笑って許していただき
ましょう。ところで、恥ずかし度で言ったら、「英語」の誤表記、珍表記のほ
うが上だろう。フレッシュジュースがFlesh Juice (肉ジュース)になってい
たり、子どもが着ているTシャツのキャラクターが、うっかりイケナイ英語を
叫んでいたり。これは恥ずかしいというか、もう、笑うしかないですね。
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