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■ 話題のカタマリ 第19回 ジャニーズ、早稲田に行く。
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◆ 演劇をする人
高校時代の親友は、演劇部で裏方の仕事をしている人だった。裏方の仕事と
ひとくちに言っても、地方の女子高の弱小演劇部ゆえ、彼女がひとりで何役
もこなしている状態。ヘアメイクからはじまって、舞台衣装の縫製、大工仕
事、経理、スポンサー探し、チラシ配り、他校との渉外…などなど、他に部
員はいないのかい? というぐらい節操のない状態になっていた。
それにしても、どれもこれも器用に、またなんといっても本人が楽しそうに
こ仕事をこなしていたのが印象的だった。そんなわけで、スーパー裏方さん
である彼女は、私の憧れの人でもあったのだが、そのせいかどうかわからな
いけれど「演劇やってます(した)」という人に会うと、何となく好感を抱
いてしまう。
◆ 男闘呼組、早稲田へ行く。
そんな若干かたよりぎみの演劇への愛情をもつ私だが、最近ちょっと気にな
るニュースが。すでにご存知の方も多いと思うけれど、ジャニーズ事務所が
早稲田大学とタッグを組んで舞台をやるのだという。これも産学連携のひと
つ? ショー・ビジネスのプロ、ジャニーズ事務所とのタッグということで、
大学側の期待も大きいんだとか。
さて、その舞台に関わるジャニーズアイドルは誰なのか? それは、元男闘
呼組の岡本健一である。脚本の選考からキャストとしての出演も検討されて
いる。
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◎ 岡本健一 俳優 昭和44年 東京都生まれ
昭和59年ジャニーズ事務所に入り、60年にCMでデビュー。同年5月ドラマ「サ
ーティーン・ボーイ」(TBS系)で主人公の少年・次郎に抜擢された。同年男闘
呼組を結成、「DAYBREAK」でレコードデビュー。単なるアイドル・グループ
ではなく各人が楽器を演奏するバンドとして人気を呼ぶ。グループで映画「ロ
ックよ、静かに流れよ」に主演。ヒット曲に「秋」「TIME ZONE」など。
一方、個人として、平成元年蜷川幸雄演出の「唐版・滝の白糸」、2年「ペー
ル・ギュント」、「蜘蛛女のキス」「品川心中」などに出演。5年男闘呼組は
グループ活動を停止。以後、俳優として活動。他の出演作にテレビ「独眼龍政
宗」「秀吉」「風の刑事・東京発」「不機嫌な果実」「必要のない人」「恋愛
中毒」「仔犬のワルツ」、映画「プライベート・レッスン」「あいつ」「ピカ
☆ンチ」舞台「本郷菊富士ホテル」「かもめ」「月ノ光」「海の沸点」「ラパ
ン・アジールに来たピカソ」「セツアンの善人」「嵐が丘」「夜叉ケ池」「タ
イタスアンドロニカス」「CABARET」「劇場の神様―極付 丹下左膳」などがあ
る。
<連絡先> ジャニーズ事務所
〒107-0052 東京都港区赤坂8-11-20 (Tel.03-5413-5111)
(データベース「WHOPLUS」より)
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なるほど、アイドル・グループ男闘呼組として脚光を浴び、その後、蜷川幸
雄氏に見出され、舞台俳優に転向。今やジャニーズきっての本格派舞台俳優
に成長し才能を開花、今回の起用につながったということのようだ。
プロフィールといっしょに人物文献をチェックすると、ちょうどアイドル
から俳優への過渡期にある岡本健一を取材した記事があった。
◎ 舞台「ラパン・アジール…」でピカソを演じる岡本健一―「普通」の
感動大切に、アイドルから舞台人へ「僕の軸 崩さない」(この人と60分)
掲載:読売新聞 2000年9月26日(夕刊)p9
またもう少し遡ると作家の村松友視氏による、こんな記事も。
◎「唐版・滝の白糸」―舞台で化けた岡本健一(私ステージの味方です)
村松 友視
掲載:東京新聞 1989年3月30日(夕刊)p5
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才能のある人は美しい。そんな美しい人を見に、秋風が涼しい今日この頃、
舞台に出かけてみるのもいいかもしれないなあ…。「ぴあ」を片手にまた
次回!