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【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第38回)    坂本あおい
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地球温暖化と毛皮問題

ほんとうに地球は温暖化の過程にあるのか、二酸化炭素削減の対策は、どれほ
ど効果的なのか――。天邪鬼のわたしは、正直、こうした懐疑論にワクワクす
るのだけど、今年からは「温暖化反対!」「暖房の節約!」と言ってみたいと
思う。なぜなら、毛皮のコートを着たいからだ。

去年ヨーロッパにいったとき、ある家族から毛皮のロングコートをゆずられた。
狂信的な動物愛護グループが毛皮女性に危害を加える事件があったとか、趣味
やサイズが合わないとかで、一家の女たちはだれも着たがらないのだ。「じゃ
あ、もらって帰るよ」とわたしが言ったときの、みんなのホッとした顔! そ
うとう悩ましい箪笥のこやしだったにちがいない。

かくして、わたしは自分のダウンコートをカバンに押し込み、ジーンズの上に
毛皮のコートをはおって颯爽と帰ってきた。経由地のモスクワまでは違和感は
なかったのだが、小春日和の成田についたとたんに、妙に気恥ずかしくなり……。

あれから一年。毛皮のコートはうちの箪笥のすみっこで出番を待ちつづけてい
る。気張って着ると、学芸会の王様役のように見えなくもない。できれば防寒
具といった感じでサラリと着たいのだけど、東京の冬はどうにも暖かすぎる。
やはり、このまま箪笥のこやしにもどるのか? 

毛皮のコートというのは動物愛護の観点からして確かに問題をふくんでいるし、
歴史やその他の面から見ても無下にできない品だ。かつては毛皮獲得のために
大小の争いが起こり、巨額の富が動いたことだろう。WHOPLUSに「毛皮」
の検索語をいれて調べてみると、18世紀前後の毛皮商人の多くが、同時に探検
家の肩書きを持っていたことがわかる。前人未到の地へのチャレンジというよ
り、ひと山あてるために冒険をした人も多かったにちがいない。おなじキーワー
ドで引っかかってきた筑波大学歴史・人類学系教授の木村和男先生の著書は、
その辺の事情に詳しそうだ。

『北太平洋の「発見」―毛皮交易とアメリカ太平洋岸の分割』
木村和男編著 山川出版社 2007.4刊
【要旨】
ロシア、スペイン、イギリス、フランス、アメリカ各国の、先住民をも
巻き込んだ探検と交易をめぐる熾烈な競争と、北米海岸地域の領土分割
への道筋を、ソフト・ゴールドと呼ばれたラッコをキーワードに読み解
く知られざる世界史。それは日本開港への北からの衝撃でもあった。

さて、この大事な毛皮のコート、おいそれと着ることもできないが、かといっ
ておいそれと処分することもできない。生かすためには、暑くても擦り切れる
まで着るべきだろうか? しかし、暖房のきいた地下鉄やデパートなどは、きっ
と拷問だろうな。みんな外出用の冬服を着ているのだし、ひとつ、今後は暖房
ひかえめのエコでお願いします、空調の担当者各位。

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