人物・文献情報データベースWHOPLUSの“人物”をテーマにしたブログです!
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【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第27回) 坂本あおい
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SUDOKUとは、なんぞや?
この前、ヨーロッパ旅行にいった時に、とある大型書店に入った。そこは照明
の柔らかなゆったりとした空間で、あちこちにソファがおいてある。なんと
「座り読み」OKなのであって、ハタキを持った店員の出現にビクつく必要は
ないのだ。時間を忘れて、うっかり限界に達してしまったお客さんには、トイ
レ(無料)も用意されている。喉が渇けば、店内のカフェを利用することもで
きる。なんと居心地の良い空間だろう。
そんな書店の中をウキウキと歩いていると、ふいに目に飛び込んできた漢字が
あった。本の表紙に印刷された、「数独」という文字だ。一瞬、ただのデザイ
ンかと思ったが、見れば、そのSUDOKUなるものを扱う各種の本のために、
平積みのコーナーまでできている。適当な一冊を手にとってみると、宣伝文に
は「ニッポンからやってきた、世界で超有名な数独」と書いてあった。ニッポ
ン? 超有名っていわれても、わたしは知らないよ!と心の中で叫んでみたが、
コーナーができるほどの人気の題材だという事実は、現前としてそこにあるわ
けで――。
わたしは疑問を引きずりつつ粛々と旅をつづけ、帰国するとすぐに「数独」の
ことを調べてみた。どうやらこれは、パズル専門誌の「パズル通信ニコリ」が
きっかけで人気に火がついた、数字を使うパズルの名前らしい。WHOにはニ
コリ社長の鍜治真起さんのデータもあって、氏の「記事・論文」を見てみて、
あらためて数独ファンの多さを知った。こんなに有名なものだったのか。
数独の父・鍛治真起―いまや数独は世界で83か国、毎日1億人ぐらいが解い
てます(阿川佐和子のこの人に会いたい〔659〕) [鍛治 真起;阿川 佐和子]
週刊文春 48(48) 2006.12.14 p154~158
(データベース「WHOPLUS」より)
と、ここまでが三週間前の話。
WHOデータにはニコリのサイトに通じるURLが載っていて、わたしはそこ
に、パズルのおためし問題を見つけてしまったのだ。それ以来、どれだけの時
間をこのパズルに費やしてしまったことだろう。WHOの中に、こんな誘惑の
木の実が落ちているとは、思いもしなかった。
そんなこんなで、今ではすっかり「数独を知らないの?」という側にまわり、
世界一億人のパズラーとの連帯感を、日々、深めているわたしである。とはい
え、わたしの周囲にこのパズルを知る人は皆無で、日本でどれほどの知名度が
あるのか、いまいち実感がつかめないでいる。これを読んでくださったあなた
は、数独を知っていますか?
【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第27回) 坂本あおい
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SUDOKUとは、なんぞや?
この前、ヨーロッパ旅行にいった時に、とある大型書店に入った。そこは照明
の柔らかなゆったりとした空間で、あちこちにソファがおいてある。なんと
「座り読み」OKなのであって、ハタキを持った店員の出現にビクつく必要は
ないのだ。時間を忘れて、うっかり限界に達してしまったお客さんには、トイ
レ(無料)も用意されている。喉が渇けば、店内のカフェを利用することもで
きる。なんと居心地の良い空間だろう。
そんな書店の中をウキウキと歩いていると、ふいに目に飛び込んできた漢字が
あった。本の表紙に印刷された、「数独」という文字だ。一瞬、ただのデザイ
ンかと思ったが、見れば、そのSUDOKUなるものを扱う各種の本のために、
平積みのコーナーまでできている。適当な一冊を手にとってみると、宣伝文に
は「ニッポンからやってきた、世界で超有名な数独」と書いてあった。ニッポ
ン? 超有名っていわれても、わたしは知らないよ!と心の中で叫んでみたが、
コーナーができるほどの人気の題材だという事実は、現前としてそこにあるわ
けで――。
わたしは疑問を引きずりつつ粛々と旅をつづけ、帰国するとすぐに「数独」の
ことを調べてみた。どうやらこれは、パズル専門誌の「パズル通信ニコリ」が
きっかけで人気に火がついた、数字を使うパズルの名前らしい。WHOにはニ
コリ社長の鍜治真起さんのデータもあって、氏の「記事・論文」を見てみて、
あらためて数独ファンの多さを知った。こんなに有名なものだったのか。
数独の父・鍛治真起―いまや数独は世界で83か国、毎日1億人ぐらいが解い
てます(阿川佐和子のこの人に会いたい〔659〕) [鍛治 真起;阿川 佐和子]
週刊文春 48(48) 2006.12.14 p154~158
(データベース「WHOPLUS」より)
と、ここまでが三週間前の話。
WHOデータにはニコリのサイトに通じるURLが載っていて、わたしはそこ
に、パズルのおためし問題を見つけてしまったのだ。それ以来、どれだけの時
間をこのパズルに費やしてしまったことだろう。WHOの中に、こんな誘惑の
木の実が落ちているとは、思いもしなかった。
そんなこんなで、今ではすっかり「数独を知らないの?」という側にまわり、
世界一億人のパズラーとの連帯感を、日々、深めているわたしである。とはい
え、わたしの周囲にこのパズルを知る人は皆無で、日本でどれほどの知名度が
あるのか、いまいち実感がつかめないでいる。これを読んでくださったあなた
は、数独を知っていますか?
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