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【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第24回)  坂本あおい
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本の虫

あの虫はなんと呼ぶ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 どうでもいい疑問とは、唐突に、頭に浮かぶものである――。
 ある日、古本屋で入手した、ページの黄ばんだ本を読んでいた。文章と文字が
古めかしくて、なかなか身が入らず、いつのまにか頭では別のことを考えている。
そんなとき、ふと目の前を何かがよぎった……気がした。
 本の虫。
 ページをひらいたとたん、紙の上をツーとよこぎる、あのおなじみの小さい虫
だ。じっさい、その虫がいたわけではないのに、散漫な意識がわたしに幻を見せ
たのだ。そのとき、わたしはふと思った。あの虫はなんと呼ぶのだろうか?
  人生のなかで何度となく目にしているというのに、そういえば名前すら知らな
いではないか。

 WHOPLUSで「本の虫」のキーワードでしらべたら、「著書・著者情報」
のなかに、それらしいものが見つかった。あやうく騙されかけたが、よく見れば、
それはなかなか見事な「擬態」であった。

玉虫色の本
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
『本の虫―その生態と病理 絶滅から守るために』

第1部 本の虫とは何か(本の虫の発見;本の虫の概要;駆除・撲滅の歴史;本の虫の
変態・擬態・天敵;絶滅危惧種としての本の虫);第2部 読み虫類……

 しかも著者のスティーヴン・ヤングという名前は「某作家のペンネームらしい
が、諸事情があって明かせない」(「著者紹介」より)のだそうだ。また調べた
ところ、この本では、書店に行くとなぜかトイレに行きたくなるという、日本の
「アオキマリコ現象」についても言及しているとか。ひょっとして、この著者の
生息域はニッポンなのか? なんとも玉虫色の本だ。

 さて、わたしの調査結果によれば、あっちのほうの「本の虫」はどうやらチャ
タテムシというらしい。中でも屋内にいる代表的なものはヒラタチャタテといっ
て、処女生殖(単為生殖)を行うという。かの偉大な聖母を連想させることばだ
が、要するに、ヒラタチャタテはみんなメスで、オスは見つかっていないのだそ
うだ。
 ちなみに、紙を食べるというイメージから、紙魚(シミ)という虫と混同され
がちだが、紙魚のほうはメタリックな銀色の鱗におおわれていて、体長は最大で
10ミリもあるという。そんな虫が本の間からスルスルとでてきたら、それはもう、
どんなホラー小説よりも恐怖というものだろう。


■アオキマリコ現象(=青木まりこ現象)
 書店(古書店、図書館なども含む)に長時間いると便意を催すという現象。
 『本の雑誌』第40号(1985年)の投書欄に、この体験談が「青木まりこ」とい
 うペンネームで投稿されたため、こう命名された。
                 (「ウィキペディア(Wikipedia)」より)

■ヒラタチャタテ
 昆虫綱噛虫目コナチャタテ科の微小昆虫。体長1mm。貯穀・貯蔵植物性食品に
 害を及ぼす。世界中に分布。
           (日外アソシエーツ刊「昆虫レファレンス事典」より)

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