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【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第21回) 坂本あおい
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『アニータ考』
「か弱き」日本人は増殖しているのか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「アニータ」ときけば、思い出していただけるだろうか。ハスキーボイスで、
美人をヌカ漬けにしたような味のある顔立ちに、惚れ惚れするほどの図太い言
動。場数を踏んだ人のみがもつ妙な余裕と、雑草のたくましさを備えた女性。
そう、青森県住宅供給公社巨額横領事件でおなじみのアニータ・アルバラード
だ。
WHOPLUSの情報によると、夫の千田郁司が着服した14億5千万円のうち、アニー
タは約11億円を受け取ったそうだ。その額の大きさは、彼女の魅力を伝えるも
のなのか、それとも千田受刑者の頭のネジのゆるみ具合や、公社の金銭管理の
ずさんさを表しているのか。まあ、全部だろうな。
しかしあの事件、額の大きさにもびっくりしたけれど、なにが驚いたって、
あのアニータが自分よりも年下だったことだ(1972年12月25日生まれ)。犯罪
スレスレの生き方には賛成しないが、転んでもただでは起きない彼女の強さや、
世知長けた女としての図々しさやズルさには、ただ感服するばかり。それが、
1歳、年下だなんて。
あれとくらべると、日本女性はずいぶんと生ぬるくはないだろうか? 街や
テレビを見ても、ラブリーでヤワなレモンゼリーちゃんがいっぱいだ。最近で
はべたべた声のアナウンサーまで増殖しつつあり、「いたいけさ」や「つたな
さ」がここまで買われる社会になったのかと、ちょっと不安になる。MAGAZINE
PLUSで調べてみると、
◆アニータに圧倒される「か弱き」日本人 AERA 15(43) 2002.10.14 p20~22
なんていう記事もあった。ほんと、その通りだ。日本人よ、もっとがんばろう
ではないか!
なぜこんなことを書くかというと、じつはわたし自身が腰抜けで不甲斐ない
「か弱き」日本人であって、それが心底いやになっているからだ。先日も、と
ある飲食店でとんでもなく悲惨な目にあって負傷までしたのに、文句のひとつ
も言えないという情けなさ。だから、どんな状況にあってもたくましさと図太
さを発揮する秘訣を、ぜひともアニータから学びたいと思うのである。だれを
敵にまわしても、ラテン系の太い声で「あんた、ヘナチョコね」くらい言える
ようになれば、わたしも一人前なのだけどね。
アニータは、どこまでもたくましい
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
さて、金をふんだくられたあげく、日本男子を代表してヘナチョコ呼ばわり
されるかっこうとなった千田受刑者は、懲役14年ということなので、いまも
塀の中だろう。当時は、悪い女に引っかかったアホな男というイメージを持っ
ていたけれど、
◆青森「14億円横領男」の謎の二重生活 週刊新潮 46(43) 2001.11.15 p30
でわかるように、こちらもまた食えない男だったのかもしれない。それから、
ずさんな公社の元職員らは、監督責任を怠ったとしていくらかの支払いを命じ
られたそうだ。
一方、アニータは、その間に何人目かの子供を出産したとか。どこまでもた
くましいアニータ、見習わねば。
【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第21回) 坂本あおい
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『アニータ考』
「か弱き」日本人は増殖しているのか?
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「アニータ」ときけば、思い出していただけるだろうか。ハスキーボイスで、
美人をヌカ漬けにしたような味のある顔立ちに、惚れ惚れするほどの図太い言
動。場数を踏んだ人のみがもつ妙な余裕と、雑草のたくましさを備えた女性。
そう、青森県住宅供給公社巨額横領事件でおなじみのアニータ・アルバラード
だ。
WHOPLUSの情報によると、夫の千田郁司が着服した14億5千万円のうち、アニー
タは約11億円を受け取ったそうだ。その額の大きさは、彼女の魅力を伝えるも
のなのか、それとも千田受刑者の頭のネジのゆるみ具合や、公社の金銭管理の
ずさんさを表しているのか。まあ、全部だろうな。
しかしあの事件、額の大きさにもびっくりしたけれど、なにが驚いたって、
あのアニータが自分よりも年下だったことだ(1972年12月25日生まれ)。犯罪
スレスレの生き方には賛成しないが、転んでもただでは起きない彼女の強さや、
世知長けた女としての図々しさやズルさには、ただ感服するばかり。それが、
1歳、年下だなんて。
あれとくらべると、日本女性はずいぶんと生ぬるくはないだろうか? 街や
テレビを見ても、ラブリーでヤワなレモンゼリーちゃんがいっぱいだ。最近で
はべたべた声のアナウンサーまで増殖しつつあり、「いたいけさ」や「つたな
さ」がここまで買われる社会になったのかと、ちょっと不安になる。MAGAZINE
PLUSで調べてみると、
◆アニータに圧倒される「か弱き」日本人 AERA 15(43) 2002.10.14 p20~22
なんていう記事もあった。ほんと、その通りだ。日本人よ、もっとがんばろう
ではないか!
なぜこんなことを書くかというと、じつはわたし自身が腰抜けで不甲斐ない
「か弱き」日本人であって、それが心底いやになっているからだ。先日も、と
ある飲食店でとんでもなく悲惨な目にあって負傷までしたのに、文句のひとつ
も言えないという情けなさ。だから、どんな状況にあってもたくましさと図太
さを発揮する秘訣を、ぜひともアニータから学びたいと思うのである。だれを
敵にまわしても、ラテン系の太い声で「あんた、ヘナチョコね」くらい言える
ようになれば、わたしも一人前なのだけどね。
アニータは、どこまでもたくましい
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
さて、金をふんだくられたあげく、日本男子を代表してヘナチョコ呼ばわり
されるかっこうとなった千田受刑者は、懲役14年ということなので、いまも
塀の中だろう。当時は、悪い女に引っかかったアホな男というイメージを持っ
ていたけれど、
◆青森「14億円横領男」の謎の二重生活 週刊新潮 46(43) 2001.11.15 p30
でわかるように、こちらもまた食えない男だったのかもしれない。それから、
ずさんな公社の元職員らは、監督責任を怠ったとしていくらかの支払いを命じ
られたそうだ。
一方、アニータは、その間に何人目かの子供を出産したとか。どこまでもた
くましいアニータ、見習わねば。
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