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【3】話題のカタマリ(第50回)            ― 夏色のナンシー関
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何かと話題の地下鉄・副都心線の開業日、たまさか神宮前と渋谷まで出かける
用事ができたので、副都心線に乗りがてらパルコファクトリーで開催されてい
た「ナンシー関 大ハンコ展 見た! 彫った! 書いた! 39年の人生と全仕事」
を観てきた。

没後6年、7周忌を迎えたナンシー関が、その短い生涯に彫り上げた消しゴム版
画の原版(現存する物だけでも5000個以上)と、書き上げた辛口コラムを一望
できる大回顧展だった。最終日の前日だったためか、会場入口から2フロア下の
階段まで続く長蛇の列で、たびたび入場規制をするほどの大盛況ぶりだった。
ナンシーが存命中の約20年前に、吉祥寺パルコで開催した初の個展も観に行っ
たことがあるのだが、今回の展示規模は桁外れにデカイ!同展に合わせて発売
された大部な図録『ナンシー関 全ハンコ5147』(アスペクト刊)は、4000円
近くするが、会場では飛ぶように売れていた(すでに初版は完売で現在増刷中
だとか)。
そして、会場の一角には生前のナンシーの仕事部屋が再現されていた。机の上
にはパソコンとビデオデッキ付きテレビ、本棚には撮りためたビデオテープに
美術・デザイン関係の本や格闘技系の雑誌などが並ぶ。その片隅には、カバー
をはずされた『テレビ・タレント人名事典 第5版』(2001年 弊社刊)が置か
れているではないか!ナンシーが亡くなるまでの約1年間で、相当読み込まれた
と思しき跡が窺われた。辛口コラム執筆の一助を担えたのは嬉しい限りである。

さて、ナンシーの才能を発掘し世に知らしめたコラムニスト・えのきどいちろ
う曰く“最初で最後の回顧展になるかもしれない”とのふれこみの同展であっ
たが、今回の渋谷パルコでの展示終了後の巡回先は未定とのこと。各地の美術
館・百貨店などの催事企画担当者の皆さま、全国でこの回顧展が観られるよう
巡回先に名乗りをあげてほしい。


◎ ナンシー関(消しゴム版画家 コラムニスト)
昭和37年青森 ◎ 生まれ~平成14年没
市販の消しゴムをカッターナイフで彫って作った“消しゴムハンコ”による似
顔絵が編集プロダクションに認められ、プロのイラストレーターに。「ホット
ドッグ・プレス」「週刊プレイボーイ」などで表紙、挿絵を担当。一方、「週
刊朝日」「週刊文春」などに辛口のエッセイを連載。その批評眼は高く評価さ
れた。平成元年大阪と東京で個展「けしごむ歳時記」を開催した。

◎ えのきどいちろう(コラムニスト)
昭和34年秋田県生まれ
昭和54年キャンパスマガジン「中大パンチ」を創刊、初代編集長。57年から
「新譜ジャーナル」「ミュージックマガジン」「DIME」「週刊サッカーマガジ
ン」などの雑誌にコラムを連載。放送作家、教育テレビの司会、ラジオパーソ
ナリティなども手がける。
(WHOPLUSより)

(袴田)

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