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【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第31回) 坂本あおい
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聞こえのいい部屋 A Room with Noise
日ごろわたしが仕事をしている部屋は、とあるせせこましい住宅地の二階にあ
る。二階の部屋というのは、前の通りをゆく人の足音から会話からなにから、
とてもよく聞こえるものだ。しかしなんといっても悲劇なのは、スピーカー付
きの車が通るとき。窓の至近距離から繰り出される大音量にはゲンナリだ。
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』? それはもちろん、騒音を取り締まる人
間がいないからですよ。
そんなわたしにとって最大の試練は選挙である。さおだけ屋のアナウンスには、
まだのんびりとした風情があるので我慢しよう。でも、お愛想ぶったウグイス
嬢の「連呼」だけは腹が立ってしかたがない。せっかく頭にいいものが閃きか
けても、あれが通ったがためにパーになること、日に何度。なんてことだ!
だが本当の試練は、じつはここから。広い心で騒音を許せなければ、閃きを失
うばかりか、いらいらして集中力まで失うことになる。わたしはまだ修行が足
りないようで、集中力を失ったあげく、「選挙カーによる経済的損失」などを
熱心に考えてしまうのだ。
集中力を要する仕事をしている人が、選挙カーの通り道に100人いたとする。
そのうち全員が騒音に腹を立てて、一時間仕事が手につかなかったら、仮に
時給1000円として、10万円の損失だ(案外、小さいですね)。
と思っていたら、先月「NO! 選挙カー推進ネットワーク」設立というニュース
が聞こえてきた。選挙カーにスピーカーをつんで音声を撒き散らさないことと、
選挙カーに支払われる公費を請求しないことを柱に活動しているそうだ。代表
の伊藤氏は、どんな方かと思ったら、選挙カー被害多発地帯(=うちの地元)
の議員さんでした。
伊藤 悠(いとう ゆう)
職業・肩書 東京都議(民主党;目黒区)
経歴 平成12年手塚仁雄衆院議員秘書を経て、15年目黒区議に当選。17年
東京都議に当選
(データベース「WHOPLUS」より)
かつて騒音問題がナウだった時代、渋谷のハチ公前広場には「ただいまの騒音
××ホン」という表示がたっていたと記憶する。それが今では大型ビジョンが
いくつもある音の無法地帯だ。時代は騒音容認に向かっているのかもしれない
けれど、せめて、せせこましい住宅地に機械で増幅した音を持ち込むのはやめ
てほしい。それが無理なら、どうか拡声機は車内に向けてください。
ちなみに公職選挙法によると、連呼行為は「禁止」らしい。じゃあ、みんな違
反じゃないかって? 興味のある方は「第140条の2」の「ただし云々かんぬん」
以下をごらんください。これって「禁止」と呼べるのかしら?
【2】知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第31回) 坂本あおい
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聞こえのいい部屋 A Room with Noise
日ごろわたしが仕事をしている部屋は、とあるせせこましい住宅地の二階にあ
る。二階の部屋というのは、前の通りをゆく人の足音から会話からなにから、
とてもよく聞こえるものだ。しかしなんといっても悲劇なのは、スピーカー付
きの車が通るとき。窓の至近距離から繰り出される大音量にはゲンナリだ。
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』? それはもちろん、騒音を取り締まる人
間がいないからですよ。
そんなわたしにとって最大の試練は選挙である。さおだけ屋のアナウンスには、
まだのんびりとした風情があるので我慢しよう。でも、お愛想ぶったウグイス
嬢の「連呼」だけは腹が立ってしかたがない。せっかく頭にいいものが閃きか
けても、あれが通ったがためにパーになること、日に何度。なんてことだ!
だが本当の試練は、じつはここから。広い心で騒音を許せなければ、閃きを失
うばかりか、いらいらして集中力まで失うことになる。わたしはまだ修行が足
りないようで、集中力を失ったあげく、「選挙カーによる経済的損失」などを
熱心に考えてしまうのだ。
集中力を要する仕事をしている人が、選挙カーの通り道に100人いたとする。
そのうち全員が騒音に腹を立てて、一時間仕事が手につかなかったら、仮に
時給1000円として、10万円の損失だ(案外、小さいですね)。
と思っていたら、先月「NO! 選挙カー推進ネットワーク」設立というニュース
が聞こえてきた。選挙カーにスピーカーをつんで音声を撒き散らさないことと、
選挙カーに支払われる公費を請求しないことを柱に活動しているそうだ。代表
の伊藤氏は、どんな方かと思ったら、選挙カー被害多発地帯(=うちの地元)
の議員さんでした。
伊藤 悠(いとう ゆう)
職業・肩書 東京都議(民主党;目黒区)
経歴 平成12年手塚仁雄衆院議員秘書を経て、15年目黒区議に当選。17年
東京都議に当選
(データベース「WHOPLUS」より)
かつて騒音問題がナウだった時代、渋谷のハチ公前広場には「ただいまの騒音
××ホン」という表示がたっていたと記憶する。それが今では大型ビジョンが
いくつもある音の無法地帯だ。時代は騒音容認に向かっているのかもしれない
けれど、せめて、せせこましい住宅地に機械で増幅した音を持ち込むのはやめ
てほしい。それが無理なら、どうか拡声機は車内に向けてください。
ちなみに公職選挙法によると、連呼行為は「禁止」らしい。じゃあ、みんな違
反じゃないかって? 興味のある方は「第140条の2」の「ただし云々かんぬん」
以下をごらんください。これって「禁止」と呼べるのかしら?
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