人物・文献情報データベースWHOPLUSの“人物”をテーマにしたブログです!
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第9回) 坂本あおい
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『ご立派な職業』
「職業・活動分野」に意外な選択肢発見!
――――――――――――――――――――
外国人の友達の何人かに言われたことがある。「アオイさん、日本人っぽく
ないね――」。そうなのか、わたしは顔は思い切り和風だけど、言動はひょっ
としたら洋風なのかな、と思った。
しかし、まるっきり初対面の人に二度ほど言われたことがある。「君、なん
か宇宙人みたいだね」。まわりにいた長年の友人らが腹をよじらせて笑ってい
たのを見ると、その指摘は意外に核心をついていたのかもしれない。
つまりわたしは日本人っぽくないというより、地球人っぽくなかったのか。
そんなふうに見られていたのかと思うと、少々複雑なものがある。WHOの条
件検索画面には「日本人/外国人」のチェック欄があるが、できればわたしの
ために、そしていずれやってくるかもしれない仲間のために、「地球人/宇宙
人」の欄も追加していただきたいものだ。
そんなお馬鹿なことを考えながら、他の検索条件の項目をながめていると、
わたしは「職業・活動分野」の選択肢の中に、宇宙人の向こうを張るおそるべ
き職業を持つ方々を発見してしまった。
それは政治の分野のプルダウンの中にあった。「政治」「官界」「法曹」、
そしてどんどんさがって一番下。「神(日本)」という選択条件である。
神として活動している人を検索してみるとヒットは27件。「肩書」は3種
類あって、「神」と「女神」と「神の子」だ。当然と言っていいかはわからな
いが、みな〔故人〕となっていた。ついでに書くと、没年月日の欄は「不明」
ではなく、「★」の印があって、ちょっとロマンチック。
神様に見る“人間くささ”
――――――――――――――――――
神様たちの経歴を読んでいて、わたしは舌をかみそうになった。「ひこほほ
でみのみこと」「うがやふきあえずのみこと」「あめのたじからおのかみ」etc.。
ああ、もっと短くて言いやすい名前なら、ギリシア・ローマの神のように、星や
曜日の名前にしてもらえたかもしれないのに。あるいはムーサ(ミューズ)が
music(ミューズの技)museum(ミューズの場所)などの語源となったように、
身近な言葉に名をとどめることができたかもしれないのに。残念!
さらに見ていくと、「温泉開発などを行った」というなかなか実際的な神様
を発見。大国主命(おおくにぬしのみこと)である。妻の須勢理毘売命(すせ
りびめのみこと)の経歴欄に「女性関係の多い夫に嫉妬」とあるのをみると、
きっと大国主命は精力的で、モテモテなお方だったにちがいない。
昔の神様はおもしろい。乱暴する、ふてくされる、セクシーダンスを踊る。
醜くて親元に帰される女神もいれば、覗きをしてこっぴどく怒られる神もいる。
色鮮やかで突飛で人間くさい世界に思いをはせていたら、どうしても本が読み
たくなってしまった。ということで今、WHOで関連文献を検索中。
■ 知的バラエティコラム/本日も、風まかせ!(第9回) 坂本あおい
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『ご立派な職業』
「職業・活動分野」に意外な選択肢発見!
――――――――――――――――――――
外国人の友達の何人かに言われたことがある。「アオイさん、日本人っぽく
ないね――」。そうなのか、わたしは顔は思い切り和風だけど、言動はひょっ
としたら洋風なのかな、と思った。
しかし、まるっきり初対面の人に二度ほど言われたことがある。「君、なん
か宇宙人みたいだね」。まわりにいた長年の友人らが腹をよじらせて笑ってい
たのを見ると、その指摘は意外に核心をついていたのかもしれない。
つまりわたしは日本人っぽくないというより、地球人っぽくなかったのか。
そんなふうに見られていたのかと思うと、少々複雑なものがある。WHOの条
件検索画面には「日本人/外国人」のチェック欄があるが、できればわたしの
ために、そしていずれやってくるかもしれない仲間のために、「地球人/宇宙
人」の欄も追加していただきたいものだ。
そんなお馬鹿なことを考えながら、他の検索条件の項目をながめていると、
わたしは「職業・活動分野」の選択肢の中に、宇宙人の向こうを張るおそるべ
き職業を持つ方々を発見してしまった。
それは政治の分野のプルダウンの中にあった。「政治」「官界」「法曹」、
そしてどんどんさがって一番下。「神(日本)」という選択条件である。
神として活動している人を検索してみるとヒットは27件。「肩書」は3種
類あって、「神」と「女神」と「神の子」だ。当然と言っていいかはわからな
いが、みな〔故人〕となっていた。ついでに書くと、没年月日の欄は「不明」
ではなく、「★」の印があって、ちょっとロマンチック。
神様に見る“人間くささ”
――――――――――――――――――
神様たちの経歴を読んでいて、わたしは舌をかみそうになった。「ひこほほ
でみのみこと」「うがやふきあえずのみこと」「あめのたじからおのかみ」etc.。
ああ、もっと短くて言いやすい名前なら、ギリシア・ローマの神のように、星や
曜日の名前にしてもらえたかもしれないのに。あるいはムーサ(ミューズ)が
music(ミューズの技)museum(ミューズの場所)などの語源となったように、
身近な言葉に名をとどめることができたかもしれないのに。残念!
さらに見ていくと、「温泉開発などを行った」というなかなか実際的な神様
を発見。大国主命(おおくにぬしのみこと)である。妻の須勢理毘売命(すせ
りびめのみこと)の経歴欄に「女性関係の多い夫に嫉妬」とあるのをみると、
きっと大国主命は精力的で、モテモテなお方だったにちがいない。
昔の神様はおもしろい。乱暴する、ふてくされる、セクシーダンスを踊る。
醜くて親元に帰される女神もいれば、覗きをしてこっぴどく怒られる神もいる。
色鮮やかで突飛で人間くさい世界に思いをはせていたら、どうしても本が読み
たくなってしまった。ということで今、WHOで関連文献を検索中。
PR
Comment