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人物・文献情報データベースWHOPLUSの“人物”をテーマにしたブログです!
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  ■ ハカマダ芸能研究所 第5回 清水ミチコのホームグラウンド
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  正月休み明けのある日、旧友に突然誘われて「清水ミチコのお楽しみ会~
 VOICE BE AMBITIOUS!~」(草月ホール)(*1)を観てきました。2000年までか
 つての渋谷ジアンジアンを拠点に開かれていた定例ライブ以来、4年ぶりの単
 独ステージだそうです。
  会場に入ると、ロビーにはレギュラー出演番組や放送局からの花環や鉢植
 えに混じって、いつも清水ミチコにものまねされている芸能人からの贈り物
 も、目につきました(さすがに田中真紀子からのは無かったけど...)。
  朝鮮中央放送のニュースアナウンサーという衝撃的映像でライブが始まっ
 て間もなく、客席から“ものまねリクエスト”を募るのですが、客層のほと
 んどが、古くからのライブファンやラジオ番組「ラジオビバリー昼ズ」の熱
 狂的なリスナー(通称:ビバリストと呼ぶらしい)で埋まっていたらしく、
 「桃井かおり」「大竹しのぶ」「デヴィ夫人」といった、テレビでも知られ
 たネタばかりでなく、「岸田今日子の怖い天気予報」(*2)「教授婦人会の高
 畑淳子」(*3)「井上陽水の作曲法」といった、マニアックなリクエストが次
 々と寄せられると、「それだけは勘弁してください(苦笑)」「う~ん、パス
 は3回まで許して!」などと時おり逃げつつも、多くのリクエストに応えて
 くれました。

 この日披露されたネタの構成を大まかに分けると、
  (A)オーソドックスなものまね篇
  (B)ものまね版 掛け合いコント/一人アカペラコーラス
  (C)アーティスト作曲法
  (D)替え歌(童謡「おかあさん」「しゃぼんだま」、「マイウェイ」など)
  (E)溶け込み写真傑作選 
  (F)オーソドックスなものまね+字幕で突っ込み
  (G)気になる場所に行ってみました
  (H)アラビア語の格言・ことわざ           (順不同)

 といった内容でしたが、(A)~(C)が普段テレビ・ラジオを通じて知っている
「芸人・清水ミチコ像」だとすると、(D)~(H)にはブラックで意地悪な側面や、
 変なモノ好きでもある「裏・清水ミチコ像」が垣間見られるように思えます。
  例えば、(F)のオーソドックスなものまね+字幕で突っ込みでは、坂本龍
 一の「ENERGY FLOW~鉄道員(ぽっぽや)のテーマ~戦場のメリークリスマス」
 のピアノメドレーを真剣に演奏する背後で、[あれ?さっきの曲と似ていま
 せんか...] などと字幕でボヤいてみせたり、鬼束ちひろ(*4)の「月光」(ド
 ラマ「トリック」の主題歌)を歌っている背後に[悪い子はいねぇがぁ!泣く
 子はいねぇがぁ!] と字幕で突っ込んでいくうちに、鬼束ちひろがナマハゲ
 になってしまったり という具合です。
  (H)のアラビア語の格言・ことわざ というのは、ものまねから離れたネタ
 で、イラク復興問題が注目された昨秋に始まったNHKラジオ「アラビア語
 講座」のテキスト本に載っている「アラビア語の格言・ことわざ」コーナー
 が妙に可笑しいよというスライドショー&トーク。この面白さだけは、言葉
 では説明できないので、お近くの書店で実物のテキスト本を立ち読みを!(笑)
 しりあがり寿(*5)の画風を知っている人は抱腹絶倒します。
  アンコールは矢野顕子(*6)のものまねで、三橋美智也の「達者でナ」を笑い
 無しで弾き語り、場内は大喝采の嵐。カーテンコールで涙ぐみそうになった
 清水ミチコは、照れ隠しのためか急に田中真紀子になって「どぅおぅもあり
 がとうございましたぁ」(場内大爆笑)と挨拶して終演となりました。
  歌あり、踊りあり、一人コント、ピアノ演奏、スライドショー等々、巧み
 な構成を交えながら2時間半たっぷり笑わせて、お値段たったの4,200円!こ
 んなお得なライブは他にありませんので、お近くで開かれる際にはぜひご観
 覧を。
参考文献 :「清水ミチコの『これ誰っ!?』」 宝島社
参考URL:「清水ミチコ オフィシャルウェブサイト」
            http://4325.net/index1.html
          「ほぼ日刊イトイ新聞 -清水ミチコの試供品無料進呈(秘密厳守)。」
       http://www.1101.com/michiko/index.html
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 *1 清水 ミチコ(シミズ,ミチコ) タレント  昭和35年 岐阜県生まれ
 ものまねが得意で、昭和58年RKB毎日「クニ河内のラジオ・ギャグ・シャッ
 フル」で初登場。また、テレビCMに七色の声で出演。61年からコントとピ
 アノ演奏、ものまねを交えたライブ活動を続ける。

 *2 岸田 今日子(キシダ,キョウコ) 女優  東京・杉並生まれ
 文学座、劇団雲を経て、昭和50年演劇集団円を創立。その個性的なマスク
 と的確な演技力が買われ、助演として各社の巨匠達の作品に数多く出演。
 アニメ「ムーミン」の声やNHKラジオ「私の本棚」の朗読など声・朗読・
 ナレーションの分野でも活躍。
 ※ものまね天気予報は、「ラジオビバリー昼ズ」の番組中、本当の天気予
  報コーナーでやっているのだそうです。

 *3 高畑 淳子(タカハタ,アツコ)  女優  昭和29年 香川県生まれ
 昭和51年青年座に入団。代表作は「木に花咲く」「欲望という名の電車」
 など。
 ※教授婦人会とは、放映中のドラマ「白い巨塔」での教授夫人役を指す。

 *4 鬼束 ちひろ(オニツカ,チヒロ) 歌手  昭和55年 宮崎県生まれ
 両親の影響で幼い頃から洋楽に触れる。高校時代から歌を作り始め、ヴァ
 ージン・アーティスト・オーディションに合格し、平成11年高校を卒業後、
 上京。12年シングル「シャイン」で歌手デビュー。

 *5 しりあがり 寿(シリアガリ,コトブキ) 漫画家  昭和33年 静岡市生
 まれ 大学卒業後キリンビールに入社、同時に「ビッグコミック・スピリ
 ッツ増刊号」などでプロの漫画家としてデビュー。主な作品に「真夜中の
 弥次さん喜多さん 」「地球防衛家のヒトビト」など。

 *6 矢野 顕子(ヤノ,アキコ) シンガーソングライター  昭和30年 東京
 都杉並区生まれ 昭和48年自己のバンド"ザリバ"でデビュー。51年にファ
 ースト・ソロアルバム「ジャパニーズ・ガール」をリリース。56年にCMソ
 ング「春咲小紅」が大ヒット。

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  ■ WHOで検索!人物カレンダー(1/7~1/20)
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  最近2週間の出来事とその主役を、独断と偏見で紹介する日外人物カレンダ
  ー。紹介させて頂いた人物はもちろん全てWHOに収録ずみの人物ばかりで
  す。

  ◇ 1月7日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・ハリソン・フォード離婚。「アリーmyラブ」主演のキャリスタ・フロックハート
  と再婚か?
 >〈人物キーワード〉ハリソンフォード、キャリスタフロックハート

  ◇ 1月9日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・仰木氏、故秋山氏プロ野球殿堂入り。チームは違えど三原監督の教え子が
  同時に選ばれる。
 >〈人物キーワード〉仰木彬、秋山登

  ◇ 1月10日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・世界的海洋生態学者のジャック・モイヤーさん自殺。三宅島から避難先の都営
  住宅で。
 >〈人物キーワード〉ジャックモイヤー

  ◇ 1月11日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・Konishiki再婚。子供は350人欲しい。でも相撲取にはしたくないそうです。
 >〈人物キーワード> Konishiki

  ◇ 1月12日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・《高校サッカー》国見6度目の優勝。注目ストライカー平山は筑波大学に進学。
 >〈人物キーワード〉小嶺忠、平山相太

  ◇ 1月13日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・西川きよし次回参院選には出馬せず。お笑い枠後継者は紳助?
 >〈人物キーワード〉西川きよし、島田紳助

  ◇ 1月14日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・さんま6年連続、久本雅美3年連続トップ。NHK好きなタレント2003。
 >〈人物キーワード〉明石家さんま、久本雅美

  ◇ 1月15日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・エベレスト世界最高齢登頂者として、三浦雄一郎ギネスブックに載る。
 >〈人物キーワード〉三浦雄一郎

  ◇ 1月17日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・ワセダを破り、関東学院大学ラグビー部5度目の大学日本一に。
  春口監督の監督就任30年目を飾る。
 >〈人物キーワード〉春口広

  ◇ 1月18日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・女子バスケット韓国破りアテネ五輪行きキップつかむ。
  「本当に気持ちの入った試合」と内海監督。
 >〈人物キーワード〉内海知秀

  ◇ 1月20日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・大魔神、日本球界復帰。まさか巨人入りは、ないですよね。
 >〈人物キーワード〉佐々木主浩

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  ■ WHOで検索!人物カレンダー(12/20~1/7)
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  最近2週間の出来事とその主役を、独断と偏見で選ぶ日外人物カレンダー。
  紹介させて頂いた人物はもちろん全てWHOに収録ずみの人物ばかりです。
  
  「モノより思い出」と子供をだまくらかし、高校ラグビーを見に大阪まで行
  きました。グラウンドで展開される熱戦もさることながら、スタンドで繰り
  広げられるラグビーおじさん達の会話が絶妙でした。例えば、正智深谷高校
  のクリスチャン選手の突進に対し、「アカン、あいつや、また来た」「クリ
  スチャンか真言宗か知らんけど、もう勘弁してやってくれぇ」といった調子
  です。子供達はその後に寄った道頓堀の〈グリコ〉〈かに道楽〉〈くいだお
  れ人形〉にいたく感激の様子でした。仕事で行くと感じないのですが、大阪
  って町自体がこてこてのテーマパークだったんですね。
                                  (竜)

  ◇ 12月20日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・桂ざこば、第32回上方お笑い大賞を受賞。因みに「ざこば」とは生鮮魚介類
  の市場を指す『雑喉場』からきているとか。
 >〈人物キーワード〉桂ざこば

  ◇ 12月21日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・奥菜恵婚約を発表。お相手はmelmaなどを展開するサイバーエージェント社長
  の藤田晋氏。
 >〈人物キーワード〉奥菜恵、藤田晋

  ◇ 12月23日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・天皇陛下70歳に。
 >〈人物キーワード〉天皇 明仁

  ◇ 12月25日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・「ガキでか」23年ぶりに復活。38歳/サラリーマンというこまわり君の設定
  に何か身につまされるものがあります。
 >〈人物キーワード〉山上たつひこ

  ◇ 12月26日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・「だから、あなたも生きぬいて」の大平光代さん大阪市助役に。
 >〈人物キーワード〉大平光代

  ◇ 12月27日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・武騎手、史上初の年間200勝を達成。
 >〈人物キーワード〉武豊

  ◇ 12月28日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・有馬記念、シンボリクリスエスが連覇。騎乗はペリエ騎手
 >〈人物キーワード〉ペリエ,オリビエ
  ※残念ながらWHOは人間しか収録されていません。

  ◇ 12月29日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・香港の人気歌手にして女優のアニタ・ムイ(梅艶芳)死去。
  シリアスな演技からコメディーまで幅広い役柄をこなす亜州明星でした。
 >〈人物キーワード〉梅艶芳、ムイ,アニタ

  ◇ 12月30日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・英政府、クラプトンに大英帝国第三級勲位を授与
 >〈人物キーワード〉クラプトン,エリック

  ◇ 12月31日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・曙、サップにKO負け。
  「いよいよ」「遂に」「お待たせしました」とじらされているウチに
  ドーデモいい気持ちになったのは私だけでしょうか?
 >〈人物キーワード〉曙太郎、サップ,ボブ

  ◇ 1月1日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・ダカールラリー2004開幕。なるか増岡浩の三連覇。
 >〈人物キーワード〉増岡浩

  ◇ 1月3日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・箱根駅伝、駒澤大学V3を飾る。大八木助監督の指導が実る。
  駒大の場合、監督さんがあまり知られてないのはナゼでしょう?

 >〈人物キーワード〉大八木弘明

  ◇ 1月4日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・ブリトニー幼なじみと結婚。そして一転無効の手続きを。
  新年のジョークだそうです。
 >〈人物キーワード〉スピアーズ,ブリトニー

  ◇ 1月5日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・マヒナスターズ和田弘さん死去。因みに「マヒナ」とはハワイの言葉で“月”
  という意味だとか。元々がハワイアンバンドだったという出自を感じます。
  “星(スター)”はハワイ語で何と?
 >〈人物キーワード〉和田弘

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  ■■ WebWHO ■■ みのもんた、もんたよしのり、おさる
  ■■今月のイチオシ!■■  申年生まれじゃないのは…?
 _________________________________

  WHOで申年生まれの人をさがす。ひとつの干支に数万人いるのだか
  ら仕方がないが、ひけどもひけどもヒットするので途方にくれてしま
  った。申年生まれの山である。
 
  賢明な読者は、とっくにお気づきだろうが、そういう場合は、生年月
  日に加えて、「活動分野」でしぼりこむとか、外国の方に「きみは申
  年だからヨロシク」などといっても大きなお世話なのであって、最初
  から「日本人」だけに特定すれば良かったのである。で、申年生まれ
  の有名人。しきり上手の司会者がどうも多い。

  「何でも鑑定団」の島田紳助(昭31)「ごちそうさま」の小堺一機
 (昭31)「はなまるマーケット」の岡江久美子(昭31)。「世界不
  思議発見!」の草野仁(昭19)「思いッきりテレビ」のみのもんた
 (昭19)など。岡江久美子はしきり上手とは言わないかもしれない。
  で、「みのもんた」。申年生まれだからという理由で“もんた”とい
  う芸名なんだそうだ。それなら、もんた&ブラザーズの「もんたよし
  のり」はどうなんだと思う向きもあるだろう。さっそくWHOで調べ
  てみると、どうも本名の門田頼命(カドタ,ヨシノリ)の名字をもじっ
  たらしく申年生まれではない。ならばタレントの「おさる」はどうだ?
  なんのひねりもなく申年生まれだ。つまらない。でも干支とは関係な
  いのかもしれない。元相方はコアラだし。もんたよしのりだけが申年
  ではないという無駄な知識がついたところで、また次回。今年もWe
  bWHOをどうぞよろしくお願いします!         (夏)

  ~ WHO検索画面で申年の有名人を紹介しています。見てね! ~

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  ■ WHOで検索!人物カレンダー(12/5~12/19)
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  最近2週間の出来事とその主役を、独断と偏見で紹介する日外人物カレンダ
  ー。紹介させて頂いた人物はもちろん全てWHOに収録ずみの人物ばかりで
  す。

  ◇ 12月7日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・早大ラグビー部OBイラクで殉職した奥大使の追悼式を開く。
  「奥さんには『今やらなければいつやる』と教えられてきた」と清宮監督
  >〈人物キーワード〉奥克彦、清宮克幸

  ◇ 12月8日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・たけし主演「角栄」ドラマ製作中止。田中家の承諾おりず。
  >〈人物キーワード〉ビートたけし

  ◇ 12月10日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・ リトル松井、NYメッツ入団会見。これで投手、外野手、内野手
  すべてに日本人選手が進出。次は監督?
  >〈人物キーワード〉松井稼頭央

  ◇ 12月11日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・U-22日本代表にブラジル出身DF闘莉王を選出。
  >〈人物キーワード〉田中マルクス闘莉王

  ◇ 12月12日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・オンリーワンの世界を歌った「世界に一つだけの花」が年間売上
  チャートでぶっちぎりのナンバーワンに。
  >〈人物キーワード〉SMAP
   *WebWHOはグループ名からも検索できます。

  ◇ 12月13日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・英国人の愛読書トップはトールキンの「指輪物語」―BBCアンケート結果
  >〈人物キーワード〉トールキン,ジョン・ロナルド・ロウェル

  ◇ 12月14日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・米軍がイラク北部ティクリート近郊で、フセイン元大統領を拘束
  >〈人物キーワード〉フセイン,サダム

  ◇ 12月15日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・《プロ野球名球会》セーブ250以上も有資格に。該当者は佐々木、高津
  >〈人物キーワード〉佐々木主浩、高津臣吾

  ◇ 12月16日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・「マスコミ界の重鎮」青木彰氏死去。司馬遼太郎氏の友人として、
  司馬遼太郎記念財団の常務理事も務めた。
  >〈人物キーワード〉青木彰、司馬遼太郎

  ◇ 12月17日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・米長永久棋聖引退会見。今後は将棋の裾野拡大に尽力する。
  >〈人物キーワード〉米長邦雄

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  ■ ハカマダ芸能研究所(第4回)ハカマダ日本音楽史の輪廻を語る。
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  年の瀬も迫った今頃の時期になると、街角では山下達郎(*1)の「クリスマ
 ス・イヴ」が流れ、某・鶏の唐揚屋のCMでは竹内まりや(*2)の「すてきなホ
 リデイ」が流れるのが年中行事になりましたねぇ。現代俳句の世界では「山
 達聴く」が冬の季語に入っているそうで、かつては「夏だ!海だ!タツロー
 だ!」のキャッチフレーズで売り出された(達郎本人は夏も海も大嫌いなの
 だが)とは思えないほど隔世の感がありますなぁ。おっと、今回の主役はダ
 ンナの方じゃなくて奥様のほうでした。(笑)
  10月末に発売された竹内まりやの新譜「Longtime Favorites」(以下「ロ
 ンフェバ」)は、デビュー25年目で初の自己プロデュースよる1960年代欧米
 ポップスのカバーアルバム。地味なジャンルの選曲にもかかわらず、11月10
 日付のオリコンチャートで初登場1位、前作「Bon Appetit!」に続いて2作連
 続1位、さらには、女性アーティストの最年長アルバム首位獲得記録を更新(
 48歳8ヶ月)...というオマケまで付いた、ちょっとした「ロンフェバ」ブー
 ムでありました。
  「ロンフェバ」発売直後の週末に、達郎&まりやファンのコミュニティサ
 イト「circustown.net」と東京・武蔵小山駅前のレコード店「PET SOUNDS」
 との共同企画で、「ロンフェバ」収録曲をまりや盤と1960年代当時のオリジ
 ナル盤で聴き比べるというインストア・イベントがあったので、武蔵小山ま
 で出かけていきました。「PET SOUNDS」は新譜を扱う、よくある街中のレコ
 ードショップなのですが、店名からも察しがつくように、ビーチボーイズを
 始めとしたオールディーズからナイアガラ(大瀧詠一)関連、果ては山下達
 郎が好きな落語家のCDまで置いている(笑)という充実した品揃え。「ロン
 フェバ」だけ買うつもりだったのに、結構余計なモノまで買ってしまいまし
 た。
  さて、そのイベントは店内の倉庫を催事スペースに仕立て上げて、大瀧詠
 一や山下達郎が贔屓にしているという秋葉原の某・高級オーディオショップ
 から総額200万円にものぼる機材を持ち込み、「ロンフェバ」収録曲とそのオ
 リジナル盤を交互に聴きながら、曲間に「PET SOUNDS」店長によるオールデ
 ィーズ談義や、つき合いの長い山下達郎&竹内まりやとの交友裏話を楽しむ
 という構成。
  店長曰く「ロンフェバ」収録曲の中でもイタリアの歌手・ミーナの「砂に
 消えた涙」が大のお気に入りで、自称“世界一の「砂に消えた涙」コレクタ
 ー”だとか。この曲は日本では弘田三枝子(*3)のカバー盤が有名だが、それ
 以外にもポッと出のアイドルのシングルB面やアルバムの片隅にたびたび入っ
 ているそうで、原題の「Un Buco Nella Sabbia(砂の穴)」に「砂に消えた涙」
 という邦題と、最初から日本語で書かれた曲なのではないか、と思えるほど
 の訳詞をつけた漣健児(*4)の言葉のセンスが素晴らしい等々、1960年代を風
 靡した日本語訳詞によるカバーポップスの数々が、曲の面でも詞の面でも、
 現在のJ-POPに至るまでの日本音楽史の基礎を作りあげているとのこと。
  確かに「ロンフェバ」を聴いていると、「ジョニー・エンジェル」のイン
 トロがユーミン(松任谷由実)の「中央フリーウェイ」の歌い出しに似てい
 たり、「悲しきあしおと(Footsteps)」が甲斐バンドの「HERO(ヒーローに
 なる時、それは今)」に似ているなど“メロディーの空耳アワー”が結構楽し
 めます。
  湯川れい子(*5)著「熱狂の仕掛け人」を読んでいたら、漣健児ことシンコ
 ー・ミュージックの草野昌一は、甲斐バンドのマネージメントをしていたこ
 とがあるというくだりがあって、何となく「Footsteps」と「HERO」の謎が解
 けたような気がしますね。(笑)
  ちなみに草野昌一は、シンコー・ミュージックの前身・新興楽譜出版時代
 に「赤鼻のトナカイ」「サンタクロースがやってくる」などの外国曲に“新
 田宣夫”の筆名で日本語訳詞をつけたのだそうで、これらのスタンダード曲
 を広めた人物と、現代の国産クリスマスソングを担うミュージシャン夫婦が、
 カバーポップスの縁でも繋がったのが「ロンフェバ」というわけで、日本音
 楽史の輪廻を感じさせますね。

 参考文献:「漣健児と60年代ポップス」高護監修 シンコー・ミュージック
      「漣健児カバーポップスの時代」黒沢進監修 バーン・コーポレーション
      「熱狂の仕掛け人」湯川れい子著 小学館
      『PET SOUNDS Press Special Issue October 2003』(非売品)

 参考URL :「すみや」SPECIAL INTERVIEW:竹内まりや
             http://mediamax.sumiya.co.jp/interview/t.mariya2/index.asp
          「circustown.net」音人千一夜
       http://circustown.net/ct/onjin/vol_03/index.html
 ----------------------------------------------------------------------
 *1 山下 達郎(ヤマシタ,タツロウ)
 ミュージシャン  昭和28年 東京・池袋生まれ
  昭和47年大貫妙子らとシュガー・ベイブ結成。51年解散。ナイアガラ・トラ
  イアングル参加を経て、同年アルバム「サーカスタウン」でソロ・デビュー。
  58年発売のシングル「クリスマス・イブ」はCMに採用されるなどしてクリス
  マスの定番曲となる。

 *2 竹内 まりや(タケウチ,マリヤ)
  シンガーソングライター   昭和30年 島根県大社町生まれ
  昭和53年11月「戻っておいでよ・私の時間」でデビュー。当初、アイドル歌
 手的なプロモートをされたため、体調をくずし、「不思議なピーチパイ」な
 どのヒット曲を出しながらも活動を停止。その後、山下達郎との結婚などを
 機に、本格的なシンガー・ソングライターとして再出発。

 *3 弘田 三枝子(ヒロタ,ミエコ)
 歌手  昭和22年 東京都世田谷区生まれ
  昭和30年米軍キャンプのオーディションに合格。ティーブ釜范に師事し、36
 年14歳の時「子供ぢゃないの」でデビュー。「悲しき片思い」「バケーショ
 ン」などパンチのきいたジャズ歌手として活躍し、天才少女"ダイナマイト・
 ミコ"と呼ばれた。

 *4 草野 昌一(クサノ,ショウイチ)
 シンコー・ミュージック会長 筆名=漣 健児(サザナミ,ケンジ);新田 宣夫
 昭和6年 東京生まれ
  音楽雑誌「ミュージック・ライフ」の編集長時代、坂本九のデビュー曲「ス
 テキなタイミング」の訳詞を手がけ、以後漣健児のペンネームで「ルイジア
 ナママ」「可愛いベイビー」など、数多くのアメリカンポップスを翻訳。

 *5 湯川れい子(ユカワ,レイコ)
 音楽評論家;作詞家  昭和14年 東京都目黒区生まれ
 雑誌「スイング・ジャーナル」に投稿したのをきっかけに、女性には珍しい
 ジャズ評論家として出発。以後、DJ、司会、作詞家としても幅広く活躍。プ
 レスリーの熱烈なるファンとしても有名。また平成元年WOMEN1000を結成以来、
 毎夏「消しゴムコンサート」を開き、オノ・ヨーコ、シャーリー・マックレ
 ーンらと環境保護運動にも関わる。

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  ■■  WebWHO  ■■  仕事納め目前スペシャル!
  ■■ 今月のイチオシ! ■■   大急ぎで下半期をふりかえる
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 「うちは猪木です」「うちなんて曙とボブサップです」などと民放各局
 がどれほど気色ばんでも、やっぱり大晦日は紅白かなあ。年末に思いを
 馳せる今回は、下半期(7月~11月)、WHOでばりばり検索された
 人物をイチオシ! 

 ■ Nステ降板の久米宏が急浮上の8月

 7月は、土屋義彦・元埼玉県知事が首位に。そして8月。なんといって
 も久米宏。Nステ引退までの長い道のりを、WHOで再確認という方が
 多かったのかも? 次期司会者内定の古舘伊知郎も上位にランクイン。

 ■ タイガース星野をおさえて首位に立ったのは…

 9月はビートたけしが、座頭市効果で首位に。10月は、あの星野監督
 をおさえて、藤井治芳(元・日本道路公団総裁)がダントツの1位。疑
 惑を厳しく追及した石原伸晃国土交通相は、5位にランクイン。11月
 は、さらに日本道路公団総裁に就任した近藤剛が上位にランクイン、と
 まさに道路づくし。

 さて、メジャーな人物だけをイチオシしましたが「なぜこの人が?!」
 思わずワケを知りたくなるあんな人、こんな人もランクイン。懐深く、
 幅広い人物を収録するWebWHO。来年もどうぞご贔屓に! (夏)

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  ■ WHOで検索!人物カレンダー(11/20~12/4)
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  最近2週間の出来事とその主役を、独断と偏見で紹介する日外人物カレンダ
  ー。紹介させて頂いた人物はもちろん全てWHOに収録ずみの人物ばかりで
  す。

  ◇ 11月20日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・マイケル・ジャクソン児童虐待容疑で逮捕される。
  >〈人物キーワード〉ジャクソン,マイケル

  ◇ 11月22日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・ラグビーW杯イングランド初優勝。100分に及ぶ豪州との死闘を制したのは
  伝家の宝刀ウィルキンソンのドロップゴールだった。
  >〈人物キーワード〉ウィルキンソン,ジョニー

  ◇ 11月23日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・栃東復活のV!綱取りに関し実父でもある玉ノ井親方は、
 「とにかく稽古しかない」と。
  >〈人物キーワード〉栃東大裕、玉ノ井友宣

  ◇ 11月24日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・〈グルジア〉シェワルナゼ大統領辞任。
  無血クーデターにより退陣に追い込まれる。
  >〈人物キーワード〉シェワルナゼ,エドアルド

  ◇ 11月26日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・米芸能誌ピープルが選ぶ、今年度の『地上で最もセクシーな男』
  は「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジョニー・デップに。

  >〈人物キーワード〉デップ,ジョニー

  ◇ 11月29日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・《イラク》日本人外交官2人殉職。
  「二人は日本の宝だった」岡本首相補佐官
  >〈人物キーワード〉奥克彦、井ノ上正盛

  ◇ 11月30日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・不動裕理、男女を通じ日本ツアー初の年間10勝を果たす。
  >〈人物キーワード〉不動裕理

  ◇ 12月1日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・愛子さま2歳に。
  >〈人物キーワード〉敬宮愛子、皇太子徳仁、皇太子妃雅子

  ◇ 12月2日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・武富士会長、電気通信事業法違反(盗聴)で逮捕。
  >〈人物キーワード〉武井保雄

  ◇ 12月3日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・ 今年の年間ベストセラー(トーハン調べ)1位に養老孟司氏の「バカの壁」
  (新潮社)が入った。
  >〈人物キーワード〉養老孟司

  ◇ 12月4日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・宮崎駿監督作品で知られるスタジオジブリが、2005年日本国際博覧会(愛知
  万博)に参加すると発表。
  >〈人物キーワード〉宮崎駿

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  ■■  WebWHO  ■■ 「検索してもヒットしない…」
  ■■ 今月のイチオシ! ■■      のはナゼか?
 _________________________________

 ■・・・それはWHOに収録されていないから?

  もちろんそういったケースがあることも確か。でも、収録されているに
  もかかわらず、ヒットしないという場合もあるのです。それは…

 ■WHOの検索はめんどくさい!

  Googleやyahooといった一般的なサーチエンジンでの検索に慣れていれば
  WHOの検索はなんだかめんどうだな、と感じるお客様も多いかもしれ
  ません。特にWHOでは、人の名前の入力にはさまざまな約束事がつき
  まとうため、うまく探している人物がヒットしない、なんてこともあり
  えますよね。
  
 ■「ストレスのないWHO」をめざして…

  というわけで、より一般的な入力のしかたで検索できるよう、現在デー
  タベースに改良を加えています。たとえば名字がわからなくても、名前
  から人を探せたり、ジョージブッシュをブッシュジョージにいちいち直
  さなくても検索できるなど、わずかなことですが、ぐんと便利に使って
  いただけるようになります。

 もちろん旧来の方法でも検索できます。詳細は、次回のメールマガジンと
 ホームページでもお知らせします。お楽しみに!
                               (夏)

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  ■ ハカマダ芸能研究所(第4回)-志ん朝を本格寄席で観たかった! -
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  古今亭志ん朝(*1)が亡くなってから、早くも2年の月日が経ちました。現在
 発売中の『東京人』12月号(11月1日発売)には「特集:志ん生・馬生・志ん
 朝―落語に生きた親子三名人」が掲載されています。同誌では、2年前にも落
 語の特集を組んでいて、2001年11月号(同年10月1日発売)では「特集:落語い
 いねぇ!」に林家こぶ平(*2)との対談「親父は親父、芸は一代」が掲載されて
 いて、今になって振り返ると、その号の発売当日が志ん朝の命日になってしま
 ったというのも、何やら因縁めいた話です。
  志ん朝の高座は、1980年代後半に安田生命ホールやイイノホールなど、いわ
 ゆるホール寄席(柳家小三治との二人会が多かったと思う)を観たっきりで、
 本格的な寄席で志ん朝を観る機会は、とうとう逃してしまったのが悔やまれま
 す。
 さて、三回忌を過ぎた頃から、急に晩年の志ん朝について知りたくなり、「W
 ebWHO」で検索してみたところ、2人の人物がヒットしたので、それぞれ
 の著書をさっそく読んでみました。

       キーワード [古今亭志ん朝 志ん朝] いずれかを含む
           AND  [現存者] 

  一人は志ん朝の実姉・美濃部美津子(*3)で、昨年の一周忌の頃に出版された
「三人噺―志ん生・馬生・志ん朝」では、父・志ん生、弟・(金原亭)馬生、志ん
 朝についての想い出話を語っており、独特の江戸弁・下町言葉の口調の書き起
 こした文体が、美濃部家の雰囲気をよく伝えています。
  もう一人は、今夏まで寄席芸能情報誌『東京かわら版』の編集長を務めてい
 た演芸研究家の大友浩で、最新刊「花は志ん朝」では、志ん朝の芸風を“フラ
 ジャイル=割れもの、壊れやすいものの意”という新たな視点で論じており、
 1978年に起こった落語協会の分裂騒動が、その後の志ん朝を方向付けたと推察
 している点が興味深いところです。
  また、上記二冊と同時に購入した小林信彦の「名人―志ん生、そして志ん朝」
 で触れている、晩年に名古屋の大須演芸場で開催していた「志ん朝三夜連続独
 演会」の様子を読むにつけ、本格的な寄席で志ん朝を観たかったと思うことし
 きりです。
  高座の噺は一回きりのもので、録音や本に記録を残さないという信念の持ち
 主だったらしいのですが、唯一録音を許されたソニー・ミュージックエンタテ
 インメントの京須偕充(*6)が、残された音源を基に編纂した「志ん朝の落語」
 (全6巻ちくま文庫)が、今秋から刊行開始されています。
  叶わなかった夢を、残されたCD音源を聴きながら、筆記本の活字を追ってみ
 ることにしたいと思っています。
                                 (袴)
     参考文献:『東京人』2001年11月号「特集:落語いいねぇ!」
                   『東京人』2003年12月号「特集:志ん生・馬生・志ん朝」
                   「三人噺―志ん生・馬生・志ん朝」美濃部美津子著 扶桑社
          「花は志ん朝」大友浩著 ぴあ
          「名人―志ん生、そして志ん朝」小林信彦著 朝日新聞社
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*1 古今亭 志ん朝(ココンテイ,シンチョウ)
 落語家
 昭和13年 東京・駒込生まれ
 昭和32年父である5代目古今亭志ん生に入門し、朝太の名で初高座。37年24歳
 という異例の早さで真打ちになり、2代目志ん朝を襲名。平成13年10月1日没。

*2 林家 こぶ平(ハヤシヤ,コブヘイ)
 落語家
 昭和37年 東京・根岸生まれ
 祖父が七代目林家正蔵、父が林家三平という親子三代の落語家。昭和56年5月
  二ツ目を経て、62年5月真打ちに昇進。

*3 美濃部 美津子(ミノベ,ミツコ)
 大正13年 東京生まれ
  5代目古今亭志ん生の長女として生まれる。貯金局勤務を経て、昭和29年ニッ
 ポン放送に勤務。

*4 大友 浩(オオトモ,ヒロシ)
 演芸研究家
 昭和33年 東京・深川生まれ
 数種の雑誌、新聞の編集を経て、平成3年から寄席芸能情報誌「東京かわら版」
 編集長。15年8月からフリーの演芸研究家・文筆家。

*5 小林 信彦(コバヤシ,ノブヒコ)
 作家
 昭和7年 東京・東日本橋生まれ
 昭和34年から「ヒッチコック・マガジン」の編集に当たる。39年初の長編小説
 「虚栄の市」を発表。その後「紳士同盟」「オヨヨ大統領シリーズ」「唐獅子
 シリーズ」などがベストセラーになる。

*6 京須 偕充(キョウス,トモミツ)
 レコーディングプロデューサー
 CBSソニー第1AV事業部制作3部課長、A&R第5部次長を経て、ソニー・ミュー
 ジックエンタテインメント・チーフプロデュサー。

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