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【2】話題のカタマリ(第72回)     ― ジョイント・ライブの在るべき姿
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1970年代を代表するシンガー・ソングライター、キャロル・キング & ジェイ
ムス・テイラーのライブCD+DVD「LIVE AT THE TROUBADOUR(邦題:トルバドー
ル・リユニオン)」が発売された。
http://www.universal-music.co.jp/jazz/artist/james_taylor/ucco3018.html

若き日に2人が出演していたロサンゼルスのクラブ「トルバドール」の50周年記
念で、2007年に再共演した際のライブ盤である。このCDが発売となる1ヶ月前に
開かれた2人の来日公演を観に行ってきた。

ジョイント・ライブといえば、キャロルは2007年に「3 Great American Voices」
と題されたイベントコンサートで、メアリー・J.ブライジやファーギーという
全く別ジャンルのアーティストと来日したことがあった。三者三様の各ステージ
を終えて、最後だけ3人で2、3曲共演して終わりという、大会場でのイベントに
ありがちなジョイント・ライブ(それぞれのステージの出来は良いのだが...、
“ジョイント”ではない)。

一方、今回のキャロル&ジェイムスのジョイント・ライブでは、キャロルが歌う
時はジェームスがギター演奏とバッキングコーラスに徹し、逆にジェームスが歌
う時は、キャロルはピアノやギターを弾き、コーラス、ダンスの八面六臂ぶり。
2人の代表曲「You've Got A Friend(きみの友だち)」しか聴いたことがない方
でも、このCDで来日公演の素晴らしいパフォーマンスのエッセンスを感じられる
だろう。


◎ キング,キャロル(KING,CAROLE)
1942年ニューヨーク・ブルックリン生まれ
ニール・セダカの紹介で10代で作曲家としてデビュー。音楽出版社アルドン
に属し、最初の夫であるジェリー・ゴフィンとのコンビで「ウィル・ユー・
ラブ・ミー・トゥモロウ」「ロコモーション」ほか多くのヒット曲を生む。
1962年「泣きたい気持ち」で自らもレコード・デビュー。'68年シティという
グループを作りボーカルとピアノを担当。'71年初のソロ・アルバム「つづれ
おり」をリリース、アコースティックなサウンドが人気を呼ぶ。

◎ テイラー,ジェイムス(TAYLOR,JAMES)
1948年ボストン生まれ
12歳からギターを始め、1967年ダニー・コーチマーとフライング・マシーン
結成。'69年「ジェームズ・テイラー」でビートルズのアップル・レコードか
らデビュー。後、アメリカに帰国。 '71年「マッド・スライド・スリム」を
発表。シングル・カットされた「きみの友だち」が全米No.1になる。
                            (WHOPLUSより)

(袴田)

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